新生アルピナがついに始動
BMW が、新たな時代のALPINAを象徴するデザインスタディモデル「Vision BMW ALPINA」を発表しました。
今回のモデルは、BMWグループ体制下で再スタートを切る“新生アルピナ”の方向性を示す存在です。

これまでのアルピナといえば、BMWをベースにしながらも、快適性と高速巡航性能を極限まで磨き上げた特別なブランドとして知られてきました。
今後はさらに上級路線へ進み、BMWとロールスロイスの間を埋めるハイエンドブランドとして展開されていくことになります。
全長5.2mのラグジュアリーGT
「Vision BMW ALPINA」は、全長5200mmという堂々たるサイズを持ちながら、低くワイドなシルエットを採用しています。
4人がゆったり乗れる空間を確保しつつ、流れるようなクーペルーフによってスピード感も演出。まさにアルピナらしい“高速GT”を現代的に再解釈したデザインと言えそうです。

フロントには立体感の強いキドニーグリルとシャークノーズを採用。さらに、アルピナ伝統のデコラインも現代風にアレンジされています。
一見するとシンプルですが、細部にこだわりを隠し込む「Second Read」という思想が盛り込まれており、じっくり見るほど発見があるデザインになっています。
アルピナ伝統の20スポークホイールも継承
足元には、1971年以来アルピナの象徴となってきた20スポークデザインを採用。
フロント22インチ、リア23インチという大径サイズながら、エレガントな印象を保っているのが特徴です。
パワートレインにはV8エンジンを搭載。低回転では重厚感のあるサウンド、高回転では伸びやかなエキゾーストを響かせるとされ、電動化時代の中でもアルピナらしい“エンジンの味”を大切にしていることがうかがえます。
インテリアは「静かな贅沢」を追求
インテリアも非常にアルピナらしい世界観です。

派手さよりも品質感を重視し、アルプス地域産のフルグレインレザーや、時計製造に着想を得た金属加工など、職人技を感じさせる素材が採用されています。
ノイエクラッセで採用されたパノラミック・ビジョンももちろん搭載です。
また、操作系にはクリスタルパーツを使用。リアコンソールには、自動でせり上がるクリスタルグラスやガラス製ウォーターボトルまで備わるなど、かなり特別感の強い演出が盛り込まれています。
最新のBMWパノラミックiDriveも採用され、助手席ディスプレイまで搭載。ヘッドアップディスプレイにはアルピナ伝統のブルーとグリーンが使われるなど、デジタル領域でもブランドらしさを強調しています。
新生アルピナはBMWより上、ロールス未満へ
注目すべきなのは、アルピナのブランドポジションです。
2026年以降、アルピナはBMWグループ内の専任ブランドとなり、BMWよりも上質で、しかしロールス・ロイスほどショーファーカー寄りではない、新たな高級GTブランドとして展開されます。
これは単なる“BMWのチューニングモデル”から完全に脱却することを意味しています。
創業者ブルカルト・ボーフェンジーペンが掲げた「快適なドライバーこそ速いドライバーである」という哲学を継承しながら、よりラグジュアリーな方向へ進化していくわけです。
市販第1弾は7シリーズ系ベースか
今回のビジョンモデルをベースにした市販車第1弾は、来年登場予定とされています。
ベースになるのは BMW 7シリーズから着想を得たモデルになる見込みですが、単なる7シリーズの派生ではなく、“一目でアルピナと分かる個性”を持つモデルになるようです。
BMWが進める高級化戦略の中でも、新生アルピナはかなり重要な役割を担う存在になりそうです。
まだまだコンセプトカー然としたエクステリアですが個人的にはかなりカッコよく仕上がっていると思うので、うまく市販版でもデザインをまとめて欲しいですね。

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