メルセデスの中核をなすSUVモデルのGLCがフルモデルチェンジし,2023年3月に日本国内へ導入されました.
キャッチコピーは「欲望に値するもの.」です.
CクラスをSUV化したものというコンセプトは変わりなく,インテリアの造形もCクラスに準じたものになっていますが,ウッドとアルミニウム調のパネルを採用するなど,SUV化に合わせて最適化されています.
グレード展開は?
グレード展開はまさかの220d 4MATICのみでスタートです.
のちにAMGのガソリンモデルなどの追加は予想されますが,このような売れ筋モデルがモノグレードで発売開始されるというのは非常に珍しい印象です.
2L直4ディーゼル+マイルドハイブリッド「ISG」のお馴染みのシステムが採用されています.
価格は?
オプションなしだと820万円です.
先代GLCは最終型の220d 4MATICで768万円スタートだったことを考えれば意外と値上げ幅は少ないような印象を受けました.
ただし,見た目の迫力が増すAMGライン(60万円)はリセールも考慮すると必須オプションだと思うので,ここまでつけると880万円です.
さらに「ブルメスタースピーカー」,「ARナビ」,「ヘッドアップディスプレイ」,「本革シート」などが装備される,AMGレザーエクスクルーシブパッケージが55万円,
「リアアクスルステアリング」「AIRMATICサスペンション」が装備される「ドライバーズパッケージ」が49万円で用意されています.
「パノラミックスライディングルーフ」は22万円,「フットトランクオープナー」は3.8万円で用意されます.
フットトランクオープナーくらいは標準装備にしても良さそうですが,半導体不足が尾を引いているのでしょうか・・・
結局,フルオプションにすると車両本体価格1017.8万円となります.
AMGライン顔の方が明らかにかっこいいので,節約するならAMGラインまでにとどめて880万円コース,奮発して満足感を高めるならフルオプションを選ぶことになるでしょう.
エアサス故障リスクを回避したい方は「ドライバーズパッケージ」は外してもいいかもしれませんね.
GLC220dで1000万円超えとなると,やはり高いなぁという印象は否めません.
レクサスRXのトップグレードRX500hでも1000万円以下で収まるので・・・.
まとめ
弟分のGLB200d 4MATICが618万円スタートなのを考えるとGLCは流石に高いです.
フルオプションのGLB200d 4MATICでも本体価格は726.1万円なので素のGLCよりも150万円以上の差があります.
明らかに対象ユーザーは異なるということになりそうです.
GLBを狙うユーザーの競合する価格帯としては先代GLCの良質な中古車ということになりますね.
コメント
Dear Dr.T
最近は、FR系プラットフォームにエアサスが選択できるようになっていますが、
手を出さないほうがいいですね。Neue GLCはエアサスと後輪操舵のセットとなっていますが、
どちらも壊れるととんでもない修理費がかかるのが予想されますので、Dr.Tの選択のように
AMGライン・AMGレザーエクスクルーシブまでにとどめておくのが良いかと。
スライディングルーフはお好みで。
Sクラスならいざ知らず、それ以外ではエアサスは手を出さないのがいいのでしょう。
現に、CクラスのW205ではAMGラインを選択すると、嫌でもエアサスが付いてきましたが、
W206では「エアサスって何?」とばかりにオプションですら用意されてません。
W205にエアサスを入れたのはMBJなんでしょうが…日本仕様の選択間違っていましたね。
最近、あちこちで「MBJが迷走している」と聞きます。
さすがにMBUXでも、MBJの迷走を指南してくれないようです。
コメントありがとうございます.確かにエアサスとリアステアの修理費用はかなり高額になりそうですね.
W205のエアサス故障も昨今増えてきているようなので,安易に装着するべきモノではないですね.
MBJは迷走気味ですね.個人的にはシートベンシレーターの設定拡大を望みます.