先日,我が家の2号車としてDS3クロスバックが納車されました.
グレードは上級のグランシックです.
100kmほどファーストドライブを行いましたので,まずはCLA200dとの比較を交えながら感想をまとめたいと思います.
とにかく乗り心地がいい
元々,乗り心地の面で様々なメディアで絶賛されているDS3クロスバックですが,実際,本当にまろやかな乗り心地です.
段差を乗り越えるシーンなどはCLAよりも圧倒的に少ないショックで乗り越えてくれます.それでいてフワフワしすぎるようなことはなく,適度な硬質感は残しているので絶妙なチューニングだと思います.
なお,リヤはトーションビームですが,片輪のみ段差を乗り越えるようなシーンでも全く問題ない乗り心地を提供してくれます.
ピッチングは気になる
DS3クロスバックはホイールベースが2560mmとCLA200dの2730mmと比較してかなり短いので,ピッチングは気になります.サスペンションがCLAよりは柔らかいこともあり,より前後方向の揺れが気になっていまします.その点,CLA200dは硬めのセッティングですが,振動の収束はかなり素晴らしいと言えると思います.
静かさはDS3クロスバックの勝ち
DS3クロスバックはアウディQ2に静粛性で勝ることを目標に開発されています.ハンコック Ventus S1 evo2を履く私のCLA200dよりもロードノイズは少ないです.DS3クロスバックはミシュランのプライマシー4が装着されており,静粛性はBセグとは思えないレベルです.
エンジンパワーは十分満足
DS3クロスバックは1.2Lターボ Pure Techエンジンが搭載されています.4年連続エンジンオブザイヤーを獲得したエンジンだけあり,3気筒とは思えないフィーリングです.アイドリング時のステアリング振動は4気筒ディーゼルのCLA200dより圧倒的に小さく,CLA250と同等レベルと思われます.パワーの出方はややピーキーで,ターボが効き始めると突然加速を始めるような感じがあり,慣れは必要です.最大トルク230Nと十分あり,日常使いには不満はありません.最高出力は130psであり,ベタ踏みした場合の伸び感はそれなりです.
燃費はCLA200dの勝ち
CLA200dなら24km/L程度は出そうな信号の少ない郊外路を走行した時のDS3クロスバックの平均燃費は17.3km/Lでした.我が家のDS3クロスバックは2020年5月以降の燃費改良モデルではないので,WLTCモード燃費15.9km/Lですので,カタログ値よりはいい数値が出ていますが,やはり,CLA200dのクリーンディーゼルには全く太刀打ちできません.燃料もハイオク指定なので長距離旅行の際には燃料代で差がつきそうです.
DS3クロスバックのナビ,インターフェースは全くだめ
DS3クロスバックのナビはカロッツェリアのナビが無理矢理日本でつけられた感じになっており,MBUXと美しく統合されたCLA200dの操作性とは全く異なります.ナビ画面も7インチであり,本国仕様より大幅に小さくなってしまっています.操作に対する反応ももっさりしており,ナビ,センターモニター関連の操作性はCLA200dの圧勝です.BluetoothでAmazon musicを再生しても曲名が表示されないことが多かったり動作が不安定です.Apple Carplayには対応していますが,iphone側の発熱が酷く,途中で音楽再生が止まってしまうこともありました.
ACCはDS3の方がステアリングアシスト強め
全車速追従クルーズコントロール(ACC)は両車ともに非常に優秀です.ステアリング制御についてはDS3クロスバックの方がきついコーナーでもしっかり曲がってくれる印象ですが,分岐などでは道なりではない方向へ進もうとすることもあったので,しっかりとドライバーがカバーしてあげる必要がありそうです.今後もACCの挙動については詳細に分析していきたいです.
まとめ
ファーストインプレッションとしては,CLA200dとは方向性が全く異なる車です.パリを感じられる優雅なインテリアを満喫しつつ,ゆっくり走る気持ちにさせる車です.もちろん,高速道路でも不満を感じるパワーではありませんが,なんとなく飛ばす気にならない車です.CLA200dはドイツ車らしさ全開の高速安定性でどんどん踏みたくなってしまう車ですので,DS3クロスバックは対極に位置する車と言えるでしょう.
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