私はCLA200dにコストコ軽油をよく入れています。
今回、コストコの軽油に関する疑問点を調べてみました。
燃費は?
コストコは夏でも2号軽油です。
他のガソリンスタンドは1号軽油です。
2号軽油は、低温流動性(流動点)を確保するために、凍結の原因となるワックス分(パラフィン分)の除去(脱ロウ)が行われます。
- ワックス分(パラフィン分)は、軽油の成分の中で比較的密度が高い成分です。
- 流動点を下げる(低温に強くする)ためには、このワックス分をより多く取り除く脱ロウ処理が必要です。
- ワックス分を多く取り除くと、軽油全体の密度がわずかに低下します。
- それに伴い、2号軽油は1号軽油よりも密度が低くなり、1リットルあたりの熱量が低下、燃費はわずかに犠牲になるようです。
- ただ、この軽油の密度差は非常に微々たるものであり、実用上、燃費の差を体感できるものではないようです。
セタン価は?
セタン価は着火性を示す指標です。
流動点を下げる(低温性能を高める)とセタン価は下がる傾向にあります。そのため、2号や3号軽油は、温暖な時期に使用される1号軽油に比べて、わずかにセタン価が低くなるのが一般的です。
しかし、日本のJIS規格では、軽油のセタン価は種類に関係なく一定の最低基準が設けられているため、エンジン性能に問題が生じるほど低いわけではありません。
特3号まで行くとセタン価は基準ギリギリの45程度まで低下してしまいますが、2号くらいなら気にしなくても良いようです。
製造コストは?
実は軽油は特1号の方が、流動点を低くするために必要な脱ロウ処理などの特殊な精製工程が少なくて済むため、製造コストは低くなります。
逆に特3号に近づけば近づくほど、流動点降下剤などの添加剤の使用量も増えるのでコストが嵩むようです。
コストコが真夏でも2号を提供するのは全国共通の提供ネットワーク簡素化および真夏でも山など寒冷地に行った際の冗長性確保という意味があるのかもしれませんね。
まとめ
実体験ベースでもコストコの軽油で燃費が悪化するということはありません。
清浄剤も添付されている貴重な軽油なので、コストパフォーマンスは抜群だと思います。
今後もコストコ近くに立ち寄る際は愛用していきたいですね。
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