私はCLA200dを2019年に購入しました．
当ブログもCLAに関連する記事が多くなっていますが，「CLAとCクラスの違い」という検索ワードでの流入が意外にも多いです．
今回はCLAクーペとメルセデスの王道セダンである「Cクラスセダン」の違いについてまとめたいと思います．
成り立ちは？
CLAはCセグメントハッチバックのAクラスをベースとして4ドアクーペのフォルムが与えられた車です．
前輪駆動ベースなので，エンジンは横置きです．
Aクラスとは異なり，サッシュレスのドアを採用し，リアサスはトーションビームからマルチリンクに格上げされていますが，電子制御ダンパーはありません．
一方，CクラスはCLAよりも1つ上級のDセグメントに属するセダンであり，後輪駆動ベース，エンジン縦置きです．
エンジン縦置きなので，前輪の前出しが可能となり，ホイールベースはCLAの2730mmに対して2865mmと圧倒的に大きくなっています．
サスペンションは先代Cクラスはエアサスを採用していましたが，現行Cクラスはコンベンショナルなメカサスに戻されています．
それでも後輪操舵システムをオプションで用意するなど，CLAよりも凝った足回りになっています．
CセグメントベースのCLAよりも快適性・静粛性などはCクラスの方が上です．
ボディサイズは？
CLAは全長4690mm，全幅1830mm，全高1430mmです．
Cクラスは全長4750mm，全幅1820mm，全高1435mmです．
全長はCクラスの方が長いですが，全幅はCLAの方が実はワイドだったりします．
CLAのトレッドはEクラスのトレッドよりも大きいので駐車場パレットに入れる際には結構ギリギリになります．
パワートレインは？
パワートレインに関してはCLAは純内燃機関のガソリン・ディーゼルエンジンのみですが，Cクラスはガソリン・ディーゼルともに「ISG」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムが搭載されています．
マイルドハイブリッドなので，燃費の向上幅は少ないですが，アイドリングストップからのエンジンスタートが滑らかになり，低速域を中心に強めのモーターアシストが得られるなどのメリットはあります．
故障すると高額な修理費用が発生することも考えられますが，先代Cクラスのエアサス故障よりはマシかもしれません．
エクステリアは？
サイズ感が似た両車なので，好みの問題が大きいですが，CLAは若々しくてオシャレなデザイン，Cクラスは重厚で高級感のある落ち着いたデザインとなっています．
インテリアは？
どちらも現代のメルセデス・ベンツらしい先進的なインテリアです．
CLAはメーターディスプレイとセンターモニターが繋がったワイド2連モニターになっています．
Cクラスはセンターに大型のディスプレイが配置されたデザインです．
どちらもMBUXと呼ばれるインフォテインメントシステムを装備しますが，Cクラスの方が第二世代MBUXとなっており進化しています．このあたりはCクラスの方が登場が2年遅いというメリットが感じられますね．
シートについてもCLAよりもCクラスの方がサポート力のある上級なシートが装備されています．
後席の広さについてはクーペのCLAは膝前，頭上ともに狭いですが，Cクラスならまずまず余裕はあります．
ただ，後席のUSBソケットはCクラスには装備されないという逆転現象が起きてしまっています．
価格は？
CクラスはC180で599万円スタート，CLAはCLA180で548万円スタートとなっています．
やはりCクラスの方が上級車種だけあって高額ですが，CLAとの価格差は思ったほど大きくはない印象です．
Cクラスがデビューした当時にまとめた下記記事も併せてご参照ください．
どちらがおすすめか？
CLAは前輪駆動のCセグメントベースなので高級車の王道を行くCクラスとの間には越えられない壁があります．
車としての質感を重視するのであればこの価格差なら迷わずCクラスを選んだ方が幸せになれるでしょう．
（ただ，後輪駆動は雪道に弱いので雪国ユーザーはCクラスを選ぶなら4WDモデルを選んだ方が安心でしょう．）
CLAのメリットはスタイリングに尽きるかと思います．
私はCLAの流麗なクーペフォルムに一目惚れしてCLAを購入しましたが，私のようにCLAの見た目に惚れてしまった方はCLAを選んで全く後悔しないでしょう．
CクラスやCLAについてより詳しく知りたい方は下記の本が良くまとまっていると思います．
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