現行CLAは2019年9月に国内で納車が開始されたので,もうすぐ登場から丸3年が経過します.
(初期ロットに飛びついた私はまもなく車検です.)
3年間は意外と長い年月です.
その中で,陳腐化してきた部分はどの程度あるでしょうか?
外観
メルセデスのデザインテイストは定期的に変更されてきた歴史があります.
現行のデザインテイストは2018年6月に国内で販売開始となった現行CLSから始まったサメ顔です.
Sensual Purity(官能的純粋)と呼ばれるデザインで,無駄なキャラクターラインなどを排したシンプルな面構成を意識したデザインです.
そして,2018年12月のAクラスのフルモデルチェンジでもCLSそっくりの顔つきで登場しました.
はじめは,なかなか馴染めない顔つきで「やっちまった感」が少し漂うフルモデルチェンジとなったCLSやAクラスですが,見慣れてくるとかっこよく見えてくるのは本当に不思議です.
次のフルモデルチェンジまでの6年間は新鮮さを保てるような斬新なデザインテイストにチャレンジしたデザイナーの手腕には脱帽です.
そんな中,2019年にCLAが同様のSunsual Purityのテイストを少しアレンジしたような形で登場しました.
その後,Eクラスのマイナーチェンジで少しマイルドな顔つきへ変更され,その後のSクラス・Cクラスのフルモデルチェンジでもそのテイストは受け継がれています.
この3年間のセダン,クーペ系の顔つきの推移を時系列で見ていくと,初出のCLSが最も尖っており,現時点で最新のCクラスが最も無難な顔つきになっているような印象です.
最新のCクラスと2019年発売のCLAが並んでも,CLAがデザイン的に陳腐化しているとは全く感じられません.
Cクラスに新たに取り入れられた外観上のテイストとしてはメルセデスベンツのマークが散りばめられた新しいAMGラインのグリルだと思われますが,遠目から見ると,従来からのダイヤモンドグリルと大きな違いを感じさせることはありません.
計画的陳腐化は非常に緩やかに勧められていると言ってよさそうです.
インテリア
インテリアについては先代Sクラスからメルセデスには多くの車種で2連のワイドディスプレイが装備されてきました.
これはこれで非常に未来的なものであり,最近ではBMWも追従してきています.
そんな中,メルセデスは2021年のSクラス・Cクラスのフルモデルチェンジから,思い切って2連ワイドディスプレイを廃止して,センターコンソールに大型のモニターを鎮座させるデザインへ一新しました.
これは大きな変更であり,2019年モデルのCLAオーナーから見ると,数年間の時代の流れを感じさせられてしまいます.
その他,エアコンの吹き出し口の変更やステアリングホイールの変更など,次世代型を取り入れる取り組みが徐々に進行してきています.
インテリア面でAクラスファミリーがやや古さを感じさせられてきているというのは事実でしょう.
さらにAクラスのマイナーチェンジでセンタータッチパッドの廃止による質感低下も危惧されます・・・.
インテリアにおける計画的陳腐化の波は大きいようです.
その点では,2連ワイドスクリーンに更新されずに放置されてしまっていた先代Cクラスなどと同じ思いを数年後にすることになるかもしれません.
ただ,Aクラスファミリーはエントリーモデルではあるので,上級車種との差別化はされて当然ではあるので,ここは受け入れるしかないでしょう.
今後のAクラスファミリーのマイナーチェンジ情報には要注目ですね.
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