先日,メルセデス・ベンツ日本が新しい「新車ご購入サポート」を発表しました.
こちらでは前期型最終のAクラスについて20万円のサポートが受けられます.
2023年2月に国内導入されたマイナーチェンジ版(後期型)は対象外です.
今回はAクラスの前期型,後期型の価格差を考察してみたいと思います.
前期型の価格は?
実は既に公式ホームページでは前期型の情報は削除されてしまっています.
A180の価格は440万円スタートでした.
後期型の価格は?
後期型は498万円スタートです.
差額は?
純粋に差額は59万円です.
さらに20万円の「新車ご購入サポートがあるので,価格差は79万円に広がります.」
オプション価格も若干後期型の方が値上がっているので実際の価格差はもっと拡大することが予想されます.
装備面は?
明らかに割高なマイナーチェンジ後のAクラスですが,装備面で79万円もの価格差に見合う差はあるのでしょうか?
結論,そこまでの価値はありません.
10スピーカーのアドバンスドサウンドシステムが標準装備化され,前期型では選択不可だったARナビが採用され,ステアリングが静電感知式に変更はされました.
センタータッチパッドは廃止され,チープな小物入れに改悪されています.
外装デザインは変更が加えられましたが,パワートレインは前期型から変化ありません.
欧州で標準とされたガソリン車のマイルドハイブリッド化は見送られました.
これでは79万円の価格アップは納得が得られないでしょう.
まとめ
新車でAクラスを購入するなら前期型を大幅値引きで買った方がおすすめでしょう.
ちなみにマイナーチェンジ後のA180ハッチバックをフルオプションにすると車両本体価格が647.2万円になります.
C180セダンをフルオプションにすると704.2万円で買えてしまいます.
わずか50万円少々の差額でC180が選べるのであればC180を選んだ方が絶対に幸せになれると思います.
なお,Cクラスともっと競合しそうなAクラスセダンのフルオプションは654.2万円なので,ジャスト50万円差です.
これではAクラスセダンを選ぶ人はほとんどいないのではないのでしょうか・・・.
もっとも,この価格差を解消するためにCクラスも次の年次改良で値上げしそうなので,買うならお早めにという感じですね.
CLAについても以前に価格の逆転現象をお伝えしましたが,すぐに値上げされてしまいましたので・・・.
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