私はCLA200dに乗っています。
メルセデス・ベンツではCLAも含めて多くの車種に「アクティブエマージェンシーストップアシスト」を装備してきました。
これはクルーズコントロール作動中にドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってきたと判断した場合に警告を発動し、それにも反応がない場合はドライバーが意識消失していると判断してハザードランプと点滅させながら徐々に減速、停止させるという機能のことです。
ドライバーが居眠りしていたり、急病を発症して意識不明になったりした場合を想定している安全装備です。
先日、タクシーのドライバーが高速道路を運転中に病死して大事故につながったという痛ましい事件がありました。
この事故は首都高のトンネル内で発生したもので、ドライバーが意識消失した状態で壁に激突したのではないかと言われています。
このタクシーにもしも「アクティブエマージェンシーストップアシスト」が搭載されていたらどうだったのでしょうか?
個人的には首都高では機能には限界があるように感じています。
なぜなら首都高レベルの急カーブが連続するような区間ではドライバーのアシストがないとクルーズコントロールのハンドル支援機能自体が解除されてしまうことが多いからです。
なので、もっと線形が緩やかな東名高速などではドライバーが意識消失した場合、自動停止まで持って行けそうですが、首都高レベルだとあっさりハンドル支援機能が解除されてそのまま壁に激突していた可能性が高いように思います。
カーブにおけるハンドル支援の強さについてはまだまだ弱めな車が多く、ドライバーが意識消失した際の保険としてはかなり心許ないというのが現在の予防安全技術における課題と言えるかもしれませんね。
国産車メーカーも「アクティブエマージェンシーストップアシスト」に類似した機能を搭載し始めてきていますが、技術の成熟にはまだ少し時間がかかりそうという印象ですね。
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