現行のAクラスファミリー(A,Bクラス,CLA,GLA,GLB)には当時のSクラス由来の予防安全装備が搭載されています.
上記はAクラス系に搭載されたシステム詳細になります.(上記は雑誌版のURLです.)
一方,下記記事にはさらに進化した現行Cクラス系に搭載された予防安全システムの詳細が記載されています.
新型Cクラスには、新型Sクラスから搭載されるメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムが採用されました。使用されるハードウェアは下記のとおりです。
-フロント長距離レーダー: 長距離最大検知角度 9度、近距離最大検知角度 90度
http://guide.jsae.or.jp/topics/330793/
-フロントマルチモードレーダー 2個 : 最大検知角度 130度
-リアコーナーレーダー 2個 : 最大検知角度 1 30度
-ステレオマルチパーパスカメラ : 最大検知角度 70度
-360度カメラ 4個 : 最大検知角度 180度
-超音波センサー 12個 : 最大検知角度 120度(駐車支援に使用)
Aクラス系とCクラス系を比較してみると以下のことが分かります.
・フロント長距離長距離レーダーの最大検知角度はAクラス系が20度だったのに対して,Cクラス系は9度になっている.
・フロント近距離最大検知角度はAクラスのCクラスも90度で不変.
・フロントマルチモードレーダーはAクラス系は非搭載・・・
・ステレオマルチパーパスカメラの最大検知角度はAクラス系は50度だったのに対してCクラス系は70度になっている
Cクラスのプレスリリースには,下記のような新機能が記載されています.
また 、従来に加えて新しい機能が追加となりました
-「アクティブステアリングアシスト」に必要な車線認識を、従来のステレオマルチパーパスカメラだけでなく、
http://guide.jsae.or.jp/topics/330793/
360度カメラシステムも使用することで、対応が可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に
車線中央を維持することができるようになりました。
-ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合に警告を
発したり、徐々に減速して最終的に車両を停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、
アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックとアクティブステアリングアシストが使用されていない
場合でも、作動するようになりました。
-警告や緊急自動ブレーキ機能を含む「アクティブブレーキアシスト」は、交差点や曲がり角での右左折の際に、
対向、飛び出し、巻き込みなどにより、車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、警告や
自動ブレーキが作動するようになりました。
-車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを
計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」は自車と同じ方向や
反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知するようになりました。
-走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する「アクティブレーンキーピング
アシスト」は芝などの路肩に対しても反応するようになりました。またメニューで3段階で感度が
調整できるようになりました。
-車両の斜め後ろのミラーでは見にくい死角エリアに車両や自転車がいることを警告し、30km/h以上で走行中に
側面衝突の危険がある時に危険回避をサポートする「アクティブブラインドスポットアシスト」は停車時に
ドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用しました。
-また、従来と同様の機能であっても、対応速度域が広くなるなどの改良が加えられています。
このように搭載するレーダーやステレオカメラなどはAクラスファミリーの世代と比較して一新されており,ハードウェアレベルで新世代になっていることが分かります.
私はCLA200dに乗っていて,運転支援システムにこれまで特に大きな不満を感じたことはありませんが,右左折時のアクティブブレーキアシスト自動ブレーキ追加などはいざというときの安心感向上が期待できるため,羨ましいと思いました.
Aクラスファミリーのアクティブブレーキアシストは右左折時の対応はなく,あくまで自車が直進時している際の飛び出しなどにのみ対応しています.
一方で,CクラスもAクラスファミリーに準じてPRE-SAFEと呼ばれる機能は半導体不足の影響か,途中で削除されてしまっているようです.
なお,上記のCクラスの新機能解説はあくまで先代Cクラスと比較して書かれたものであり,アクティブブラインドスポットアシストの降車時警告機能などはAクラスファミリーにも備わっています.
最近のメルセデスはカタログにも安全装備の詳細などを記載しない傾向がありますので,自力で情報収集を継続していなければなりませんね.
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