メルセデスがMBUXと呼ばれるインフォテインメントシステムに自然会話型音声認識システムを搭載して全世界に発表したのが2018年デビューの現行Aクラスです.
私のCLA200dにもMBUXは搭載されています.
納車されて3年半が経過していますが,音声認識は賢くなっていません.
ディーラーでプログラムアップデートはされて,「メルセデス」の呼びかけに反応しなくなり,「ハイメルセデス」の呼びかけにしか反応しなくなったこと以外は特に変化を感じられません.
MBUXの便利な点については下記記事をご参照ください.
今回は不満点を中心に述べたいと思います.
目的地設定で期待した項目が出ないことが多い
有名な駅やランドマークであれば音声認識で目的地設定できることが多いですが,ちょっと変わった名前の飲食店などを音声認識で表示させるのは失敗することが多いです.
結局スマホアプリから検索して目的地設定を車両に飛ばすことが多くなります.
突然電話をかけ出すことがある
先日,メーターディスプレイの表示モードを「スポーツ」に変更できるかと思って,話しかけたら「〜〜スポーツへ通話します」と突然よくわからない店舗に電話をかけ始めるということがありました.
そして,その電話番号はデタラメであり,結局「この電話番号は現在使われておりません」というアナウンスが流れました.
せめて発信する前に確認するくらいしてくれたらいいのにと思ってしまいます・・・.
what3wordsでの目的地設定を音声認識では使えない
先日what3wordsについての記事を書きました.
地球上を全ての地点を3m四方で「3つの言葉」の組み合わせで定義したのが「what3words」であり,目的地設定に便利です.
MBUX搭載車種は対応しており,「メルセデスミー」アプリのSend2Car機能を利用して目的地設定することが可能です.
ただし,最新のスバル車のように音声認識で「what3words」と呼びかけても設定することができません.
せっかくwhat3wordsに対応しているのであれば音声認識での対応もお願いしたかったところです・・・.
まとめ
MBUXの音声認識はクラウドに接続されているので,サービス開始当初は「今はおバカさんでもだんだん賢くなってくれるかなぁ」と思っていましたが,全く進化が見られないのが残念です.
現行CクラスやSクラスの第二世代MBUXはもう少し賢くなっている可能性はあるかもしれません.
ただ,現代のChatGPTの急速な進化などを目の当たりにしてしまうと,車載サービスもオンラインアップデートなどを駆使して,より急速な進化が求められる時代になってきたと感じる今日このごろです.
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