CLA200dにはメルセデス内製の新開発8G-DCTが搭載されています.
このトランスミッションの乗り味,楽しさについては下記記事で考察しています.
私はCLA200dに乗って3年になりましたが,実はこのDCTは「不思議なトランスミッションだなぁ」と未だに感じてしまっています.
どう不思議なのかというと,シフトアップの滑らかさとダイレクト感の両立についてです.
通常,DCTは低速域での発進加速でギクシャク感が出ると言われていますが,CLA200dに関しては発進加速時のもたつきは皆無です.本当に全くありません.
そして,その反面,低速領域でのギヤチェンジはトルコンATのような,「まったり感」が出てしまっています.
スパンッとDCTらしくギヤチェンジが行われる訳ではなく,ねっとりとギヤが変わる感じです.
その分,シフトショックは全くありません.
低速域でのシフトアップについてはDS3クロスバックの8速トルコンATの方がよっぽどギクシャクします.
シフトアップ時にトルク抜けのような失速感やギヤチェンジのショックを感じることが多いです.
その割にDS3クロスバックのATが「ダイレクトなのか?」と言われると微妙です・・・.
「ダイレクト感がある」という点と「シフトショックがある」という点は似て非なるものと言われています.
CLA200dの8G-DCTはアクセル操作を駆動輪に俊敏に伝えてくれていると感じるので「ダイレクト感がある」と言えますし,その一方で「シフトショックは感じさせない」ということも達成しているので,なんとも不思議ですが素晴らしいトランスミッションと言えるのかもしれません.
個人的にはCLA200dを高回転まで回した時の「コクッ」と次のギヤに噛み合うフィーリングが好きなので,低速域でもこのような「DCT感」を出してほしいなぁと感じてしまいますが,あくまで乗り心地を最優先したセッティングなんだと思います.これを求める方はAMGモデルのスピードシフトDCT搭載車をお買い求めくださいというこのなのかもしれませんね.
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