メルセデス・ベンツ日本は2022年2月18日にVクラスの仕様変更を行いました.
これまでVクラスは国内では2.2L OM651型ディーゼルエンジンを搭載したモデルが販売されていましたが,今回OM654型 2Lディーゼルにアップデートされました.
実はこのエンジン変更は2019年春のマイナーチェンジでドイツ本国では行われていました.
しかし,国内ではなぜかOM651型エンジンが継続使用されていました.
このVクラスのOM651型エンジンは日本市場のために特別なセッティングが実施されていたようであり,その在庫が余っていたなどの理由があったのかもしれません.
私は過去にV220dをお借りして800km程度のロングランをしたことがありますが,このOM651エンジンはお世辞にも静かとは言えず,街中での商用車感はかなり強いものでした.
私が普段乗っているCLAのOM654q型エンジンはディーゼルを感じさせない静粛性があるので,今回の改良でV220dがOM654型エンジンに切り替わったのは朗報だと思います.
従来のVクラスは街乗りの速度域での上質感がディーゼル騒音によってスポイルされていたので,今回のエンジン変更でグッと上質感が増していると想像できます.
トランスミッションも7G-TRONICから9G-TRONICへアップデートされ,WLCTモード燃費も12.8km/L(従来は11.4km/L)と低燃費化されています.
ただし,価格は原材料の高騰を理由に価格は一気に50万円も値上げされてしまったのは残念ポイントです.
V220dは国産ミニバンとは別次元の高速安定性を誇る車なので,高速移動が多いという方は選択肢に含めてみてもいいかもしれません.アルファード/ヴェルファイアよりはレア感もありますし,軽油+ディーゼルエンジンの経済性の高さは素晴らしいと思います.(車両価格はかなり高いですが・・・.)
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