【メルセデス・ベンツ】CLA200d FFであることのメリット，デメリット【特に問題ないが・・・】

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2022.01.27

　今日はCLA200dの駆動方式についてです．

　CLA200dはAクラスベースなので前輪駆動（FF）となっています．

　メルセデスではCクラス以降は後輪駆動（FR）をベースで設計されているので，AクラスファミリーとCクラス以上ではプラットフォームも全くの別物となります．

　FFのメリット，デメリットについてまとめてみます．

FFのメリット1 安定性が高い

　特に雪など滑りやすい路面で違いが生じるのが安定性です．アクセルを踏み込んだ際に前輪が空転しても車両の進路はそんなに乱れません．

　左右どちらかのみが凍結していたりした場合には多少左右に振られますがFR車のように大きくお尻を振るような挙動にはなりませんのでスピンなどのリスクはかなり低いです．

　また，高速走行時などの直進安定性もFRよりも出しやすい傾向にあると言われています．

　雪道などでの発進時にはFFの方が重たいエンジンが駆動輪の直上にあるのでトラクションが良好です．FRよりも発進で苦労することは少ないです．

　先程のメリットの裏返しですが，FFはフロントヘビーになるためワインディングでの軽快感などは感じにくいです．特にCLA200dはディーゼルエンジンが重く，ステアリングの切れ味はもっさり気味です．ワインディングを高速で駆け抜ける楽しみはやや少ないかなぁと感じてしまいます．

　FRは前輪に駆動がかからないので純粋に舵取りのみの役割を担います．FFは舵取りと駆動の両方を前輪が担うことになるので，コーナリング中のアクセルのオン，オフでステアリングフィールが変化してしまうと言われています．とはいえ，不自然なフィーリングに感じることはほとんどありませんが・・・．

　雪の険しい上り坂では後輪のトラクションが必要になってくるのでFF車は苦手としています．余程の急坂でなければ大丈夫ですが，先日，雪の急坂を登る機会があり，ホイールスピンがひどく，FFの限界を感じてしまいました．険しい坂道を登るような場合はやはり4WDの方がいいでしょう．

　私は雪国在住なので，FFの雪道での安定性の高さは日々の通勤でも安心感が感じられています．後輪駆動ベースの車を雪国で乗ろうとすると4WDモデルが必須になるので価格面でも跳ね上がってしまいますし，CLA200dのお得感は際立ちますね．

　ただ，CLA200dの320Nの大トルクは雨の日の発進でも比較的簡単にホイールスピンをしてしまいますので，4WDに越したことはないかなぁとは感じてしまいます（200dには4WDの設定はありませんが・・・．）