【メルセデス・ベンツ】CLA200d 純正タイヤ比較【ハンコックvs BS】

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 先日点検で入庫した際に代車が自分の車と同一のCLA200d(2019年モデル)でした.

 2019年モデルとはセンタータッチパッド周辺の加飾がシルバーのモデルです.

 オプションはAMGライン,アドバンスドパッケージ,パノラミックスライディングルーフが搭載されており,走行距離は10000km程度.自分の車との違いはシート素材のみでした.(自分の車が本革,代車は合皮とDINAMICAのコンビシート)

 そして装着タイヤは自分の車がハンコックのVentus S1 evo2(MO)で代車はブリヂストンのTuranza T005(MO)でした.サイズは当然両者ともに225/45/R18の純正サイズです.

 欧州ラベリングではVentus S1 evo2は転がり抵抗B,ウエット性能A,騒音69dbでTuranza T005は転がり抵抗A,ウエット性能B,騒音68dbです.

 米国でのUTQG表示ではVentus S1 evo2はTreadwear 440,Traction A,Temperature Aです.Turanza T005はTreadwear 320,Traction A,Temperature Aです

Treadwearは耐摩耗性を表し,Tractionはウエット性能,Temperatureは耐熱性,放熱性を表します.

 以上をまとめるとVentus S1 evo2の方が,ややウエット性能と耐摩耗性に優れ,Turanza T005の方が,静粛性と転がり抵抗に優れるということになります.

 さて,実際に乗り比べてみた印象ですが,Turanza T005の方が確実に静かです.大きな差ではないですが,普通に分かる違いがあります.そしてTuranza T005の方が,荒れた路面でも滑らかに転がってくれる印象があります.

 ステアリングの重さとしては僅かにVentus S1 evo2の方がどっしりと重い印象です.

 そして,普段ドライ路面でも全開加速すると空転してしまう路面のギャップがある部分でTuranza T005で全開加速を試みましたが,同様に空転してしまっていました.このあたりのドライグリップは大差ないのかもしれません.

 また,雨は降らなかったのでウエット性能は試せませんでした.

 まとめると耐久性さえ目を瞑れば,Turanza T005はハンコックVentus S1 evo2よりも快適で良いタイヤと言えると思います.ブランドイメージもブリヂストンの方がハンコックよりも遥かに上ですし.

 実は欧州ラベリングでのT005の騒音68dbというのはミシュランのPrimacy 4と同じ数値です.静粛性を重視して,Primacy4に変えたとしてもこの程度の差しかないのかぁと少しがっかりしたのも事実ではあります.おそらく,レグノ,デシベル,ビューロといった国産プレミアムコンフォートタイヤの方がさらに静かになるのだと思います.(これら国内専用タイヤの欧州ラベリングデータは公開されていないようです.)

 ちなみに,他の新車装着タイヤとしてついてくる可能性があるピレリのP7やコンチネンタルのエココンタクト6はVentus S1 evo2よりも騒音レベルは大きいです・・・.

コメント

  1. 正木淳児 より:

    純正タイヤ比較の記事拝見しました。
    私のS300hはW222の前期モデルになるので、ランフラットが付いていました。
    新車装着がGYのエフィシエントMOE。
    スリップサインが出る直前で38,000km。
    ゴツゴツして、万が一の安心に替えてガマンしながらといった感じ。
    次にヨコハマのアドバン、ベンツ承認ではないランフラット。
    同じくスリップサイン直前で30,000km。
    これはスポーツタイヤだけにハンドリングが少しクイックになったくらいで、減りも早くて、履き替えた瞬間でも、残り溝の少なくなったGYと乗り心地の差がなくてガッカリしました。
    その次は、思い切って脱ランフラットで、乗り心地評判のミシュランプライマシー4。
    コレは耐摩耗性良くて55,000km保ちました。
    確かに当たりはマイルドになったのですが、ランフラットに比して柔らかすぎるのか、カーブではふくらむし、ドッシリ感が無くなって、静音性もさほどでは無く、期待値が高かっただけに満足度はイマイチでした。
    これならパンク時の安心感があった方が良いとランフラットにもどしました。
    ピレリチンチュラートP7、BMWスターマーク★のr-f。
    これが安かったんです!
    ピレリは中国資本になってから印象が良くなかったんですが、真逆に裏切られました。
    芯のある柔らかさとでもいいますか、動的柔軟性に長けたピレリのゴムという触れこみ通り、ランフラットとは思えないほどのまろやかさで、毎日ニンマリしています。
    荒れた路面ではそれなりにザーゴー音がしますが、スムースアスファルトではコレ以上何を望む、という位に静かです。
    ミシュランで気になっていたカーブでのふくらみも無くなり、スターマークだけにハンドリングもシャープになりました。
    1万キロ過ぎても印象は変わりません。
    上記2銘柄のゴツゴツガツン!からブヨブヨユラユラを経てタンタンタンスッといえばイメージしてもらえるでしょうか。
    ベンツの車体剛性とのマッチングが良いようです。
    ランフラットでこれだから、
    たぶんノーマルのP7も良いと思いますよ。
    ちなみに家内のW204Cクラスには格下のノーマルP6を履かせていますが、なかなかのもので、コスパ最高です。
    先生も一度ピレリをお試しあれ。

    • Dr.T より:

      詳細なレビューありがとうございます.
      ランフラットのスポーツタイヤからミシュランプライマシー4への変更は確かにブヨブヨユラユラになりそうですね.
      静粛性重視ならレグノかdBかビューロだとは思いますが,そちらだとさらにブヨブヨになりそうですし,プライマシー4あたりが妥当かなぁと思ってしまいますよね.
      ピレリは音がうるさいイメージがあるので敬遠していましたが,意外といいタイヤなのですね.
      ミシュランを経験した後にぜひ検討してみたいと思います. 

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