【メルセデス•ベンツ】V220d Trend 試乗記【シェアカー・プラス】

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私は普段CLA200dに乗っていますが,先日,大荷物を遠方に運ぶ必要があり,メルセデス新車購入者特典としてのシェアカー・プラスという制度を利用してV220dを借りましたので試乗記をお届けいたします.

 シェアカー・プラスとは,メルセデス・ベンツの新車購入者において新車購入後3年間のうちに3回,購入ディーラーでシェアカーとして提供されている車を無料で借りることができるというサービスです.希望日時を担当営業マンに電話で問い合わせるだけで利用できます.

 今回はV220dを2日間利用しました(最長1週間程度借りられるようです.)車を受け取るためにディーラーに行った際には同意書に署名をさせられます.その同意書には免責30万円!!!!!と記載されていました.大きな事故をしてしまうと30万円も払う羽目になります.通常のレンタカーより遥かに高額であり,緊張感が走ります・・・.

 しかし,借りなければ運べない荷物でしたので,サインして早速乗り込みました.V220d TrendはV220dの最廉価グレードであり,シート調整は手動で,アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキなどの安全装備は全て非搭載です.さらに安全運転への緊張感が増します・・・.

 さて,走り出して,第1の感想はとにかく運転席が高いことです.CLAからは比べものにならないほど高く,バスの運転手になった気分です.飛ばそうという気持ちは起こりません.見晴らしがよく,まったり気分で運転できます.第2の感想はディーゼルエンジンがうるさいということです.CLA200dには最新世代のOM654qという2Lディーゼルが搭載されており,ガソリンエンジンと比較してあまり遜色ない静粛性を実現していますが,V220dには1世代前のOM651という2.2Lディーゼルが搭載されています.これが非常にうるさいです.特に低速域ではガラガラバタバタと音をたてて,とても高級車とは思えません.商用車ベースを感じさせられる部分でした.

 しかし,高速に入ると印象は一変します.低速域ではロードノイズより遥かに存在感があったディーゼルサウンドが高速ではロードノイズにかき消され,全体の騒音バランスが整ってきます.むしろ全体的に静かに感じてくるから不思議です.そして,高速道路で100km/hに達した時の高速安定性は笑っちゃうくらい素晴らしいです.CLAより車高は高いですが,遥かに長いロングホイールベースの恩恵を非常に感じます.CLAよりもどっしりとした走りでビシッとどこまでも直進していきます.運転支援系の装備は一切搭載されていませんが,疲労感なく往復700km程度を走破することができました.このV220d Trendには電子制御サスペンションは非搭載でこの乗り心地を実現している点には驚愕しました.一方,動力性能としては車重が重いため,CLA200dより加速感は弱く,高速道路での合流加速ではベタ踏みでもなかなか速度が伸びないと感じるシーンがありました.とはいえトルクの太いディーゼルエンジンなので巡航時には大きな不満はありません.また,燃費もリッター16kmを達成し,軽油でもあることから長距離移動も経済的だと思います.(国産のアルファードハイブリッド等よりも燃料費が安く済むこともあるかもしれません.)

 その他,細かいポイントですが,最廉価グレードで広い室内のためスピーカーの音質は今ひとつでした.また,シートアレンジもシートごと取り外して行うタイプであり,シートも激重なので国産車よりは不便かもしれないと思われます.取り回し自体はボタン1つで360度カメラを起動できるため,細い道や駐車場でもまずまず問題ありませんでした.

 以上,簡単ではありますが,V220d Trendの長距離試乗インプレッションになります.直進安定性は抜群であり,高速道路のスペシャリストミニバンとしては大いにアリな選択肢かと思いました.

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