私はCLA200dに乗っています．
昔からメルセデス・ベンツは「A地点からB地点まで安楽に移動する車」
BMWは「A地点からB地点まで楽しく移動する車」
という立ち位置であると言われてきました．
CLAはメルセデスのAクラスファミリーの中で最もアジリティを追求したモデルであるため，走る楽しみもありますが，果たしてロングドライブの疲労感はどうでしょうか？
ハードウェア面
ハードウェア面，つまりシャシーやエンジン性能の観点から考察してみるとまずまず優秀だと思います．
特に高速道路を多用するような場面ではステアリングがビシッと安定，落ち着いており，矢のような直進安定性を実現してくれています．
DYNAMIC SELECTでステアリングを「スポーツ」に変更すると尚更直進安定性が向上するように感じます．
速度をどんどん上げてもシャシーのキャパシティは十分以上で不安感は全くありません．
以前乗っていた最終型セリカは法定速度を超えると接地感が怪しくなり不安を覚えていたのですが，CLA200dはこのような不安は全くありません．
さすがアウトバーンで鍛えた車だと思います．
また，ディーゼルエンジンも150馬力しかありませんが，320Nmとトルクは十分以上なため全速度域で力不足を感じることは全くありません．
燃費も素晴らしいのでロングツーリングに最適なパワートレインと言えるかもしれません．
静粛性はCセグメントなりではありますが，このあたりは価格を考慮すると仕方ないかもしれません．
本当に安楽な高速巡行をしたい方はSクラスやEクラスを購入するでしょうから．
ソフトウェア面
優秀な全車速追従クルーズコントロール「アクティブディスタンスアシストディストロニック」は長距離巡行を本当に楽にしてくれます．
加減速はもちろん，ステアリングアシストが極めて自然でドライバーの操作を邪魔しません．
我が家の2号車のDS3クロスバックはステアリングアシストが不自然で，常に機械が周期的に左右に修正舵を当てている感じが不快でステアリングアシストをオフにする運用としていますが，CLAの場合は機械による修正舵の不快感は全くありません．
ロングドライブに連れ出したいのは間違いなくCLA200dの方です．
シートは？
シートはいかにもドイツ車という固さであり，もうちょっと柔らかいシートの方が快適ではあるような気もしますが，きっと腰にはこのような硬めのシートの方が優しいのかもしれません．
2時間程度連続して運転すると体を伸ばしたくなってしまうこともありますが，腰痛に悩まされるシートではないので，まずまず合格点でしょう．
個人的には肩周りのサポート力がやや不十分であり，DS3クロスバックのフランス風味のシートの方が好みですが・・・．
まとめ
CLA200dはロングドライブの快適性，経済性，操る楽しさを高次元でバランスしてくれている車だと感じます．
高速道路の安定性はそれだけで惚れ惚れしてしまうくらいのものであり，積極的にロングドライブに連れ出したくなる車ですね．
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