当直報告

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日常
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 当直明けです.昨夜は非常に平和な当直のスタートでずっと電話はなりませんでした.

 大体,0時まで平和だった日ほど,深夜〜未明に荒れる傾向があります.

 今回はAM4時45分頃に救急隊から電話がなりました.90歳台の女性がみぞおちを痛がっており,救急要請されたとのことです.実は4日前にも同様の症状でA病院でCT,胃カメラ,採血を実施され,軽度の胆嚢炎とのことで抗菌薬内服で帰されていました.

 とりあえず,私の勤めている小規模病院では緊急カテーテル治療はできないので,心筋梗塞は受け入れたくありません.そこで,救急隊に冷汗は出ていないか聞きました.冷汗は比較的心筋梗塞に特徴的だからです.救急隊は「冷汗は出ていない」と答えました.

 4日前からの比較的緩徐な発症経過からの急性心筋梗塞の可能性は低いと判断したため受け入れOKと返事しました.実は A病院,B病院と断られており,当院が3軒目だったとのことです.

 来院されてから,ご本人はかなりお腹を痛がっておりました.90歳台ですが,家のことは全て自分でされており,元々は元気な方でしたが,今回はかなり辛そうでした.

 そこで,心電図,採血,CTの検査を実施いたしました.幸い心筋梗塞ではありませんでしたが,やはり胆嚢炎が4日前と比較してかなり悪くなっていました.

 朝になり,外科医が病院に来るのを待ち構え,治療方針について相談し,結局即日緊急手術の方針となりました.

 4日前の炎症反応の上昇は軽度であり,内服の抗菌薬処方で帰宅とされていましたが,重症化する胆嚢炎には対抗できなかったようです.

 フットワーク軽く対応していただいた外科医に感謝した当直の報告でした.当直明けも元気に外来業務などをがんばります.そして36時間ぶりに自宅に帰ることになります・・・.

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