メルセデス・ベンツ日本は2022年1月12日に「GLA」,「GLB」,「CLC」,「GLE」,「GLS」,「EQA」のSUV系6車種についてリコールを出しました.
内容は「画像表示装置(カーナビのモニタ)において、MBUXマルチメディアシステムの制御プログラムが不適切なため、起動時に何も表示しない、あるいは、起動後に再起動し数秒間画像表示 が途絶えることがある。
そのため、画像表示装置による直前直左視界の確認ができないおそれがある。」
というものです.
要するにMBUXを搭載したSUVの世代でナビ画面などが表示されなくなるというトラブルに対してのリコールです.
なぜSUV系だけかというとSUV系は360度カメラを標準装備にする代わりに視界確保のための助手席側ボンネットのキノコミラーを搭載を免れているからです.
法律で規定された視野をカメラで確認できなくなると安全に関わるのでリコール案件とのことです.
対象車両はMBUXのマルチメディアシステムの制御プログラムを対策仕様に書き換えられるとのことです.
ここで疑問なのは,今回のリコールに上がらなかったAクラスやCLAなどのセダン系です.
おそらくMBUXは同じプログラムで動いているので,同様に画面がブラックアウトする不具合は起こりうるはずです.(現にネット上にはAクラスのブラックアウト問題はしばしば報告されています.)
そんな中でも視界確保の案件には抵触しないのでリコールにはなりませんでした.
私はCLAクーペに乗っており,幸いブラックアウトのトラブルには1回も遭遇したことはありませんが,対策プログラムがあるのだとしたら書き換えして欲しいものです・・・.
これから先にブラックアウトするリスクはあるというわけなので・・・.
せめてサービスキャンペーンなどとしてユーザーに周知していただければありがたいのですが,現実的には実際に不具合が生じた個体のみ随時対応という形なのでしょう.
輸入車は保証期間にできるだけ不具合を洗い出して修理してしまいたいものですので,プログラム変更などについてはナビ更新の際にで担当営業マンに確認してみようと思います.
メルセデスからのプレリリースは下記の通りであり,対象の車種,車台番号も記載されています.
MBUX搭載のSUV系にお乗りの方はぜひチェックしてみてください.
https://www.mercedes-benz.jp/myservice/recall/info/list/2022/pdf/0112_1.pdf
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