CLAにはクーペとシューティングブレークが用意されています.
シューティングブレークとは狩猟者が獲物を運ぶ車ということが語源のようです.
結局はリヤハッチが傾斜したスタイルのワゴンという感じですね.
さて,クーペとシューティングブレーク,どちらを選べば良いのでしょうか?
価格は?
グレードにより微妙に異なりますが,基本的にはシューティングブレークはクーペ+10万円です.なぜかCLA180は12万円UP,CLA45Sは13万円UPです.
ボディサイズは?
全長,全幅は両者ともに同一です.全高だけはシューティングブレークの方が5mm高くなっています.
車両重量は?
グレードによりますが,シューティングブレークの方が10〜40kg重いです.
燃費は?
シューティングブレークの方が少し重く空力特性も少し悪化するため,0.0〜0.2km/L程度燃費が悪化しています.とはいえ誤差の範囲でしょう.
居住性は?
ホイールベースは同一のため,後席のニースペースは同じです.前席のヘッドスペースも同じです.後席の頭上スペースのみシューティングブレークは広がっています.クーペは座面から天井まで910mmのところ,シューティングブレークは955mmと45mmアップしています.実はそれでもAクラスハッチバックの960mmよりは狭いです.(Aクラスセダンは945mm)
トランク容量は?
CLAクーペは460Lですが,シューティングブレークは505Lです.どちらも後席を倒すことができますが,クーペではトランクと後部座席の境界に太い骨格が走るので,長尺物の積み下ろしはシューティングブレークに軍配です.
デザインは?
クーペとシューティングブレークはかなり似たデザインテイストをしています.それでもシューティングブレークはやや重心が後方にあるようなサイドシルエットになっています.この微妙が違和感が普通のワゴンではないおしゃれさを生み出しているとも言えます.
走りは?
理論的にはクーペの方が独立したトランクルームを持つので,静粛性は高いでしょう.ただし,私はCLAクーペとAクラスハッチバックを乗り比べた時にはそこまで大きな静粛性の差は感じなかったので,意外と静粛性レベルも誤差の範囲かもしれません.また,ボディ剛性も後部座席の後ろに太い骨格が入るクーペの方が高いと思われますが,なかなか普段使いでは実感できないかもしれません.
結論
デザインがまず第一だと思います.シューティングブレークのスタイリングが刺さる人はそちらを購入した方がいいでしょう.注意点としては後部座席のニースペースがシューティングブレークでもクーペと同様という点です.決して広い車ではありません.フィットなどの国産コンパクトの後部座席の方が余程広いです.後部座席に大人を乗せる機会が多い人は他のワゴンをチョイスした方が幸せになれるかもしれません.シューティングブレークは前席2人中心で利用しながら,時には後部座席を倒して多くの荷物を乗せて遊びにいくというような使用環境の方に最適だと思います.
ちなみに担当営業マンは先代ではシューティングブレークの人気は高かったが新型ではクーペの方が売れていると言っていました.確かに街中でもクーペの方がよくすれ違う気がします.
コメント
軽やリッターカーにセダンがないのは、荷室容量もあるけど、全長が短いほど、ハッチバック型がスタイルバランスが取れるからだと思います。
正直、先代CLAやAセダンは全長が足りなくて寸詰まり感が強いかなと。(オーナーさん、ごめんなさい)
逆に全長が長いと、セダン型のほうがいいのは、先代CLSシューティングブレークがダックスフントぽくて人気が出なかったことでもわかります。(オーナーさん、すいません(^^;)
今回CLAはセダン型でも成立するサイズになったことが大きいですし、現行CLAは絶妙なサイズでどちらもウェルバランスですね。
自分は釣りとかするので、少しアクティブな感じのするシューティングブレークにしました。
確かにセダンをかっこよく見せるにはある程度の全長は必要ですよね.
釣りをされるのでしたら長尺物に強いシューティングブレーク一択ですね.
我が家は旅行の際にちょっとした旅行かばんを入れるか,ゴミ捨て時に潰した段ボールを入れるくらいしかトランクを使わないのでクーペで全く不満はありませんw.