【メルセデス・ベンツ】EVモデルでデザイン言語変更【EQは不評？】

車

2025.10.24

　メルセデス・ベンツは従来のEQモデルで使われていたデザイン言語は変更し、エンジン車と共通の「Sensual Purity(官能的純粋)」に統一するようです。

　次期GLC EVから採用されます。

EQシリーズの課題とデザイン転換の背景

　これまでのEQシリーズでは、「ガソリン車とは異なる未来的なデザイン」を重視していました。

　先進性を求める層には響いたものの、メルセデスらしい威厳や高級感が薄れているとの指摘もあったようです。

　EVとガソリン車の間にデザイン的な断絶が生まれてしまっており、この反省から、今後は「EVもガソリン車も共通した美しさを持つ」方向へとシフトし、ブランド全体で一体感のあるデザインを目指す戦略のようです。

　この新デザインには、生成AIが積極的に使われます。

　デザイナーが描いたスケッチをAIに入力し、AIがさまざまな変形案を提示。

　その中から最も魅力的な案を人間が選び、最終形に仕上げていくという流れのようです。

　メルセデスCEOのオラ・ケレニウス氏によると、AIを「反復的なデザイン改良のパートナー」として活用しており、今後もデザイン工程におけるAIの役割は拡大していく見込みです。

　今回の新デザイン戦略は、「未来感」よりも「メルセデスらしさ」を取り戻す方向転換といえます。

　名前もEQEからGLCへ統一したというのも納得です。

　クラシックな要素を取り入れながらも、最新技術でアップデートする姿勢ですね。

　また、AIをデザインに活用するという点も興味深く、今後は「人とAIが協力してクルマの美しさを創り出す時代」に入るのかもしれません。
　デザイン面だけでなく、新しいMB.OSを活用したソフトウェアや操作体験でも“官能的な純粋”をどう表現していくのか、今後の展開が楽しみです。

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