先日,点検の代車で受け取った車が同じCLA200dのAMGラインで「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」以外が全て装備された個体でした.
私のフルオプションのCLA200dとはシートの素材や内装のみが異なる個体ということになります.
今日はAMGラインのレザーシートと非レザーシートについて比較していきたいと思います.
まず,同じAMGラインなのでシート骨格・形は共通です.なので,ややヘッドレストが立ち気味のヘッドレスト一体型シートという特徴はどちらも共通ということになります.
素材はレザーは全面レザーになりますが,非レザーは中央部分がDINAMICA(人工スエード)で両サイドが合皮(レザーARTICO)のコンビシートになります.
非レザーだとセンター部分のDINAMICAが体の大部分と直接触れることになります.
この素材がレザーと比べると非常に滑りにくいです.サポート性が高いという良い言い方もできますが,レザーと比較して,微妙にお尻を動かして座る姿勢を変化させようとした時に,洋服との摩擦が大きく,動きにくいような印象も受けました.
また,汗をかいた場合の通気性も良いとは言えないスエード素材なので,意外にも蒸れが気になる印象を持ちました.(ファブリックシートは通気性がいいというイメージがありましたが,DINAMICAは通気性という点では微妙かと思われます.)
ただし,冬場はレザーは非常に冷たいので,DINAMICAの方が遥かに快適でしょう.シートヒーターの立ち上がり速度もDINAMICAの方が速いように感じます.
さて,サイドサポート部分は本革と合皮(レザーARTICO)はどう違うのでしょうか?
合皮の方が本革と比較してかなり柔らかいです.
CLAの本革は上位車種のようなナッパレザーではないため,かなりゴワゴワした手触りになっており,合皮の方が柔らかいと感じます.
ただし,合皮もナッパレザーのような表面のしなやかさはなく,表面のシボなどもCLAレベルの本革に似せて作っているような感じがします.
サイドサポートをギュッと強くに握ると,ビニールのような感じも受けるような素材であり,やはりレザーシートの方が素材の高級感は感じることができると思います.
ただし,これはレザーシートから非レザーへ乗り換えた直後に感じた印象であり,毎日非レザーで生活する分には全く気にかからないことだとは思います.
結局,レザーシートはやや滑りやすい反面,座りながらの姿勢変化が摩擦抵抗なく行うことができるという点がメリットだと思います.そして意外にも蒸れにくいです.
非レザーの滑りにくい人工スエード素材の服との摩擦の大きさは気になる人は気になると思います.
ただし,価格差も結構ありますし,レザーエクスクルーシブパッケージにはアルミニウム加飾パネルも装備され,ドア内張りの高級感もアップするので,内装の質感の好みも重視して選ぶ方が良いかと思います.
私は赤い内装に憧れがあったため,レザーをチョイスしましたが,黒内装を希望される場合は非レザーでも十分にシックでかっこいい雰囲気のインテリアになりますので,レザーにするかどうかは,より悩ましくなると思います.
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