CLAなどAクラスファミリーの車種はAMGラインを装着することにより片側18個のLEDを個別に制御して先行車や対向車の部分を遮光するマルチビームLEDヘッドライトが装備されます．
アダプティブハイビームアシスト・プラスとも呼ばれるこのシステムについては下記記事で詳述しています．
私はCLA200dが納車されて2年半経過しましたが，この機能の恩恵に預かる機会は思った以上に少なかったです．
日々の通勤路はそれなりに街灯がある街中なのでほとんど作動しません．
年に数回高速道路をロングドライブする機会があり，その際にはマルチビームLEDヘッドライトの上手な配光を味わうことができます．
ただ，高速走行中も照射範囲は当然ながら路肩が中心になるので，安全性が驚くほど改善するかと言われると微妙なところです．
高速道路には路肩に歩行者はいないからです．
一方，田舎の一般道などは左前方を常にハイビームで照らしてくれると歩行者の早期発見に寄与するかもしれません．
先行車と対向車が頻繁にいるようなシーンでは正面方向がハイビームになるシーンは少なく，あくまで路肩用のハイビームという印象です．
そんなマルチビームLEDヘッドライトなので，なかったらなかったで大きな不満はないような気がします．
元々，私はハイビーム・ロービームの手動切り替えがあまり苦にならなかった人間だからかもしれませんが，普通に街乗り中心で使う分には恩恵は限定的と言わざるを得ません．
また，高速道路では自分でハイ・ローを切り替えた方が適切に正面を照射できるようなシーンも多いです．
地方都市在住の私ですらこう感じるので大都市圏で生活されている方はもっと作動機会が少ないかもしれません．
CLAに関しては見た目の変更を除くとAMGラインで唯一の機能的装備がマルチビームLEDヘッドライトなので，これだけが目当てという方は，35.7万円を払う価値があるかはしっかりと検討された方がいいかもしれません．
私は非常にハイテク感のあるヘッドライトなので納車までは非常に期待していましたが，納車2年半が経過した今となってはそこまでの感動はないなぁというのが素直な感想です．
もちろん田舎道でのドライブが多い人は活用範囲が大きいので積極的に装着すべきだとは思います．
AMGラインの価値については下記記事でも詳述しているのでご参照ください．
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