【メルセデス・ベンツ】CLA200d MBUXのAIは賢くなったのか？【納車1年半以上経ったけど・・・】

　CLA200dには新型Aクラスで大々的に発表されたMBUX（メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス）が搭載されています．

　「ハイ，メルセデス」と話しかけるとなんでもやってくれるというCMのやつです．

　このシステムにはAIが搭載されており，次第に賢くなると言われています．

　iPhoneのSiriと同様，インターネットに繋がっているシステムなので，多くのユーザーの声を集めて，AIをディーブラーニングさせているものと考えられます．

　一方，Siriとは異なり，オフラインでもナビルート設定や車両設定など簡単な設定は実施できるようになっています．

　つまりオンラインとオフラインを組み合わせて最適な返答を行うシステムということになります．

　実際，オフラインで完結する内容の返答スピードの方が，天気予報などオンラインクラウドに照会が必要なシステムを利用するときの返答スピードよりも若干早いです．

　私は1年半以上，MBUXとつきあってきましたが，果たして賢くなったのでしょうか？

　結論は「賢くなっていない．」です．残念です．

　むしろ冗談が通じなくなりました．昔は「BMWは好き？」など意地悪な質問にも気の利いた冗談で返してくれたりしたのですが，音声データの提供先としてニュアンスコミュニケーションズとの提携を終了するとアナウンスがあってからは，そのような冗談はもう発さなくなってしまいました．

　冗談を話しかけても真面目に「何をおこないますか？」などと返答されるのみです．

　Siriのようにインターネット上の様々な情報から適切な提案がもらえる機能があれば，AIが賢くなっているということを実感できるのですが，残念ながら，MBUXは発売時に設定された操作コマンドに相当することしかボイスコントロールで行えませんし，オンラインでできることは気象情報くらいであり，ニュースを教えてくれたりはしてくれません．

　納車後，MBUXの成長を楽しみにしていましたが，1年半たって，むしろ会話能力は低下しているような感じがして残念です．

　今後は話相手としてではなく，あくまで操作の道具として淡々と付き合っていこうと思います．