私はCLA200dに乗っています.
人生初のディーゼルエンジンです.
OM654q型2Lディーゼルエンジンは最高出力は150PSと大したことはないですが,最大トルク320N・mの大トルクはかなりのゆとりをもたらしてくれます.
大学病院勤務時代は遠方への外勤もあり,高速道路を週に1回は使うような生活でしたが,現在の市中病院に異動してからは自宅と病院の往復しかしていません.
片道4km少々,15分程度です.
一般に,ディーゼルエンジンは遠出をする人向き,街乗りメインの人はガソリンモデルがおすすめというイメージが多いですが,納車後2年半経過して,どう思うのかまとめたいと思います.
過去にもディーゼルエンジンについてまとめた記事を書いていますので併せてご覧ください.
トラブルは?
2年半かけて約2.3万キロ走破しましたが,特に煤が溜まるなどの警告灯が出たことはありません.
以前,ジャガーのディーラーに行った際には「ディーゼルエンジンは街乗りばかりをしていると黄色い警告灯が点灯し,無視していると赤色になり走行不能になります.街乗りが多い方にはお勧めしません.現在,うちのディーラーにも走行不能になり入庫している車があります.」と言われました.
一方,メルセデスのディーラーからは「うちのディーゼルエンジンではそのようなことはありません.」とハッキリ言われたので,購入しましたが,今のところ快調なので嘘ではないようです.
街乗りで不快なのか?
確かに同じCLAのガソリンモデルと比較するとロードノイズが目立たない低速域,街乗り領域ではエンジン音がやや大きめですが,不快に思うほど煩いわけではありません.
古典的なディーゼルエンジンのようなガラガラ音もしません.
ステアリングやフロアからの振動レベルもガソリン車よりはわずかに大きいですが,一般的な大衆車基準として考えると十分優秀な部類だと思います.
(600万円するCLA200dを大衆車と比べても仕方ないのかもしれませんが・・・)
中間加速が気持ちいい
高速道路を豊かなトルクでクルージングするのがディーゼルエンジンの醍醐味かもしれませんが,街乗りレベルでも中間加速の気持ちよさはかなり味わえます.必要な時に素早いダッシュができるというのは運転の余裕にも繋がるので大トルクのディーゼルエンジンは多いにアリだと思います.
燃費も良い
高速道路では国産ハイブリッド勢よりも燃料代が安くなることもあるCLA200dですが,街乗りではリッター10kmまで落ち込みます.とはいえ,CLAのガソリンエンジンモデルは街乗りでさらに燃費は悪くなりますし,軽油vsハイオクという価格差も考慮すると街乗りメインでも経済性はディーゼル優位であることは間違いありません.
どんな人にお勧めか?
チョイ乗りとはいえ,DPF再生は暖機の兼ね合いで,エンジンスタート後5分程度経過してからでないと始まらないので,片道5分以内の超短距離の往復が多いという方はお勧めしません.
DPF再生が行えずに煤が詰まるトラブルが起きる可能性が高いと思います.(DPF再生については下記記事をご参照ください)
私のように片道15分程度の通勤メインであれば特にトラブルはないかと思います.
それでも最新の複雑な排ガスシステムを搭載したクリーンディーゼルは経年劣化でトラブルが生じる可能性はガソリンエンジンよりは高いかもしれないです.理想を言えばメーカー保証の期間内(3年もしくは延長保証加入で5年以内)に乗り換えるつもりという方にお勧めかもしれません.
保証期間が過ぎてから一度でもディーゼルエンジン絡みで修理が必要になるとこれまで燃料代で節約してきた金額が一気に吹っ飛ぶかもしれません・・・
リセールについてはガソリンモデルとディーゼルモデルで大きな差が開くかは未知数ですが,今後の中古車市場の価格推移に注目していく必要はありそうです.
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