私のCLA200dには様々な安全装備が装着されています.私が購入した時はレーダーセーフティーパッケージというメーカーオプション扱いでしたが,2020年より標準装備化されています.
今日はアクティブレーンキーピングアシストについて紹介したいと思います.
この機能は簡単にいうと,レーンはみだし警告です.最近では他社の車にもレーンディパーチャーアラート等の名前で搭載されていることが多いです.しかし,メルセデスのこの機能は他社とは一味違います.
他社のレーンはみだし警告は,文字通り,はみ出しそうになった場合に「ピピッ!!」と警告音を発するものが多いです.この警告音がなかなかに煩わしく,うるさいため,offにしてしまうユーザーも多いと聞きます.offにしてしまうとせっかくの安全装備が元も子もありません.
メルセデスのアクティブレーンキーピングアシストは警告音は発しません.そして,車線の点線と実線を区別して動作が変わります.
まず,点線の車線を踏みそうになった場合はステアリングが「ブルブルッ」と微振動してそっとドライバーに知らせてくれます.同乗者にも気付かれないし,うるさくもありません.機能としては航空機が失速しそうになると操縦桿が振動するスティックシェーカーのようなものでしょうか.
そして,実線を踏んでしまった場合は,点線を踏んだ場合よりもリスクが高いと判断し,片輪ブレーキが作動します.これは左へはみ出しそうな場合は右側のタイヤのみブレーキをかけることによって,元々の車線へ戻そうとする機能のことです.ステアリング操作とは関係なしに強制的に正しいレーンへ戻されます.この機能は結構うるさいです.「ギー」という大きなブレーキ作動音がしますので,ドライバーも同乗者もびっくりしてしまいます.通常,あまり,実線を踏んでしまうシーンは少ないので,あまり発動しませんが,高速道路料金所のランプウェイなどで路肩がひろ〜くなっているところを,余裕を持ってぼーっと走っていると,無意識に白線をはみ出してしまい,この片輪ブレーキによる「おしおき」を喰らうことになりますw.
また,点線をはみ出しただけでは,ステアリングは振動するだけと書きましたが,車線変更先の車線に車が接近中の場合は実線をはみ出した場合と同様に片輪ブレーキが発動し,接触を回避しようとしてくれます.
実際,この機能で見落としていた車との接触を避けられたことがあります.決して高級なクラスのみならず,AクラスベースのCLAにもSクラスレベルの安全装備を装着してくれているメルセデスの哲学は素晴らしいと感じてしまいます.
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