2023年2月に行われたAクラス・Bクラスのマイナーチェンジではセンターコンソールのタッチパッドが廃止され，小物置きになってしまいました．
そんな中，メルセデス・ベンツ日本の担当者はなかなかに苦しい言い訳をしています．
こちらの記事では「タッチパッドの廃止は、多機能化とMBUXの進化によるものだ」とされています．
こちらの記事では「ユーザーの声を聞くと、タッチスクリーンの方がより利便性が高い。どうしても機能がどんどん増えてくことによって、ダイヤルだけでは対応しきれないという理由がひとつ。もうひとつはデザイン面でなるべくセンターコンソールを上手に使いたいということもあり今回の設定になった」とされています．
そもそも，前期型でもセンターモニターはタッチスクリーンでした．そして「ダイヤル」はいつの時代のことを言っているのでしょうか？先代Aクラスや先代Cクラスには搭載されていましたが，それはかなり過去の話です．
そして「センターコンソールを上手に使った」結果があの浅いチープな小物入れなのでしょうか？
メディアや電話，お気に入りの呼び出しショートカットボタンも前期型はセンタータッチパッド周りに搭載されていましたが，新型はDYNAMIC SELECTのボタンと自動駐車のボタンのみとなってしまいました．貴重な自動駐車ボタンの隣のスペースは空白のスイッチとして埋められてしまっています．Cクラスなどのように指紋センサーでのログインシステムの導入も噂されていましたが，見送られました．
明らかに利便性は低下でしょう．
従来はセンタータッチパッド脇のNAVIボタンを押すことですぐに現在地表示に戻れましたが，それも叶わなくなりそうです．
本当にユーザーのことを思っての変更であれば上位モデルのGLEのマイナーチェンジでも同様の変更が行われるはずです．
しかし，GLEではマイナーチェンジ後もタッチパッドは存続しています．
やはり半導体不足の影響，コストカットの影響でAクラスファミリーはマイナーチェンジを機にタッチパッド廃止という意向が透けて見えます．
インフォテインメントシステムの操作性は購入後の満足度に大きく影響を与えるので，あえて前期型を狙って購入するという選択肢もアリだと思います．
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