私はCLA200dに乗っています．
CLAはメルセデスのラインナップの中では最も下の「A」がつく前輪駆動ファミリーに属しており，現在の価格は508万円〜となっています．
一般に，高級車の代名詞とされるメルセデス・ベンツとしては安い部類に入ります．
それでいながら，トランクを有する流麗な4ドアクーペモデルなのでハッチバックのAクラスなどよりも見栄は張れると思いますw．
さて，今回はこの500万円台という価格帯で国産車と比較してどの程度価格差が生じるのかについて考察してみたいと思います．
順当なクラス相応で国産車を眺めてみると・・・
CLAはCセグメントと呼ばれるクラスに属する車種なので国産ではカローラやマツダ3あたりがライバルとなってきます．
カローラは売れ筋のガソリン車で220万円〜，ハイブリッドでも260万円程度から購入可能です．
マツダ3セダンも220万円台から購入可能であり，ディーゼルでも280万円程度，スカイアクティブX搭載のトップグレードでも338万円です．
やはり，国産Cセグメントを比較対象者とするとCLAの半額程度で買えてしまいます．
そう考えるとCLAは割高かもしれません．乗り味や質感の差があるのでブランド料が200万円も上乗せされているとは思いませんが，ある程度のブランド料は含まれていると言えるでしょう．
500万円クラスの国産車は何か？
500万円級となるとマツダ6のトップグレードでも429万円なのでまだまだ上です．
トヨタではクラウンの2Lターボモデルが510万円程度からラインナップされているのでCLAと価格帯的にはガチンコのライバルになってきます．
ハリアーも見栄えのするトヨタ車ですが，意外と廉価であり，ガソリンモデルは299万円から用意されています．
ハリアーのハイブリッドの4WDモデルの最上級グレードで504万円となり，CLAに匹敵する価格帯になってきます．
「キングオブミニバン」であるアルファードは2.5Lガソリンの売れ筋特別仕様車で430万円とCLAよりも安く，ハイブリッドのFFモデルで515万円とCLAに匹敵する価格帯となってきます．
エグゼクティブラウンジのグレードになると750万円オーバーの価格帯になるのでCLAよりも高額になります．
とはいえ，売れ筋のアルファードハイブリッドモデルとCLAは同等の価格帯といえると思います．
日産ではスカイラインの中間グレードやフーガの廉価グレードあたりが500万円台となってきます．
スポーツカーで選ぶとスープラや新型フェアレディZの最廉価グレードで500万円ほどです．
どう考えるか？
CLAを普通のCセグメントの車として国産車と比較するとあまりにも割高です．
500万円級の国産車と比較すると，CLAの方が「大きさ」「静粛性」「運動性能」などいずれかの面で劣る部分が出てきそうな印象です．
欧州車らしい抜群の直進安定性などは500万円台の国産車にも勝てるとは思いますが，総合的に比較するとCセグメントベースのCLAは劣勢になることが多いかもしれません．
CLAの魅力は国産にはないかっこいいデザインとメルセデスのブランド力かと思われます．
実用性と見栄えを重視するとアルファードなども国産車として「キングオブミニバン」の立ち位置を確立しており，そこそこのブランド力もあるのでバカ売れしているのも納得です．
実用性を度外視すればスープラや新型Zを購入した方が走る楽しみが味わえるかもしれません．
結局CLAは大きいボディサイズや極端なエンジンパワーはいらないけどカッコイイ車が欲しいという層にこそウケるのかもしれません．
ハリアーやアルファードよりも街中で見かける確率が少なく，特別感があるという点も魅力かもしれませんね．
維持費については5年までは国産車と大差ないと思われますが，それ以降は運次第かもしれません・・・・．
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