CLAには超音波センサーが全方位に搭載されています.
いわゆる近接センサーというもので,障害物と接触しそうになると「ピー」という音で教えてくれます.
車の前側が接近すると高音の「ピー」,車の後方が接近すると低音の「ピー」が鳴ります.
詳細は下記記事もご参照ください.
ちょっと感度が高すぎると思うシーンもありますが,結構優秀です.
我が家の2号車のDS3クロスバックにも同様のセンサーが搭載されていますが,実は挙動が結構違います.
ステアリングと連動して警告してくれる
CLAの近接センサーは常にステアリングの切れ角と連動しています.つまり,ステアリングを真っ直ぐにしているときに側面に障害物を検知しても無闇に警告音を鳴らしません.
一方,ステアリングを右に切っている時には右側の障害物との距離が結構離れていても積極的に警告を出してくれます.
これにより不意な接触事故を防いでくれています.
DS3クロスバックはステアリングの切れ角とは無関係にとにかく周囲の障害物の距離が近ければ警告するという単純な方式です.
このあたりの制御はメルセデスの方がしっかり作り込まれているなぁと感じさせられる部分です.
360度カメラと連動してくれる
先ほど,CLAはステアリングを真っ直ぐにしているときに側面に障害物を検知しても無闇に警告音を鳴らさないと書きましたが,CLAは側面の障害物との距離が近いと検知した時は警告音なしでもそっと360度カメラシステムを立ち上げてくれます.
これにより自車の側面と障害物との距離をしっかり把握することができるのでギリギリまでの幅寄せも容易になります.
DS3クロスバックにはそもそも360度カメラシステムは用意されていないので,このような芸当はできません.
まとめ
メルセデスの安全を追求する姿勢は有名ですが,実用上もこのように細部にまで気を配って設計されていることが感じられます.
この辺りの緻密な作りこみは流石と言える点だと思います.
公式カタログでは360度カメラシステムのメリットについての記載は薄いですが,上記のように駐車時のみならず,狭い道でも効果を発揮するので,アドバンスドパッケージは積極的に選ぶ価値はあると言えるかもしれません.
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