私は小規模病院の内科医として働いています．休日はどのように過ごしているか書きたいと思います．
私の病院は土日は休診日なので休みではあります．しかし，病棟には常時10人前後の担当患者がいるので毎日回診に行っています．回診自体は1時間前後で終わります．
普段は7時前頃に起床する私ですが，土日は目覚ましをかけずに寝ることも多く8時や9時に起きます．そのまま身支度をして回診に出かけることが多いです．10時〜11時頃には自宅に戻ることができます．そこから自由時間です．帰宅後は朝昼兼用でご飯を食べて，あとは適当に過ごします．
午前中に回診に行く以外は普通のサラリーマンの休日と同じかもしれません．但し，病棟に高齢患者を多く抱えているので．無断で遠出はなかなかできません．急変時は当直医に全てお任せできれば良いのですが，病棟の急変は基本的には主治医へ直接連絡が行くので，主治医が対応を迫られることがほとんどです．ですので，基本的にはすぐに駆けつけられる範囲内にいたほうが精神的に落ち着きます．
県外への遠出をしてしまうと患者が急変しないか不安になり，なかなかにソワソワした心境に陥ることもあります．
本当に学会出張などで遠出をする必要がある場合は当直医などに事前に「急変時の対応をお願いします」と伝えていくことがほとんどです．とはいえ，本当にお看取りになりそうな患者さんがいる場合は，その家族にも「主治医である私は今週末学会のため不在でして，お看取りは当直医対応になる可能性があります．」など電話しておくこともあります．
つまり，休日時間外も主治医が対応できて当たり前な風潮がありますので，対応できない場合は代行医，病棟ナース，患者家族などに事前に伝えておかねばならないことも多く心労が募ります．
また，私は病院では若手内科医なので，完全にプライベートな遊びの予定などのために安易に上司に「代行お願いします」などと言えないのが辛いところです．今後，年月が経ち，部下が多くなってくれば「よろしくね〜」と行って，週末に心置きなく遠出できるかもしれませんが・・・．
つまり，今勤めている病院では仕事のオンオフがはっきりしておらず，土日も遠出は安易にはできないという結論です．年に1度は夏季休暇として9連休がもらえますので，海外旅行などもやろうと思えばできるという点は恵まれているかもしれません．それでも世間が大型連休と喜ぶゴールデンウイークやお盆，年末年始などは当直業務も当たりますし，普通に病棟患者もいますので，なかなか遊びにいくことは困難な職業であるとは言えると思います．
コメント