メルセデスのコンパクトSUVであるGLA,GLBはすでに欧州ではマイナーチェンジ版が発表されています.
デザインの変更は少しだけであり,前期型を買ってしまったとしても一気に古臭く感じるということはなさそうです.
さて,2023年内にも日本国内に導入が予定されているGLA,GLBについてマイナーチェンジを待つべきか・・・.
得られるもの,失うものについてまとめたいと思います.
※追記:GLAのマイナーチェンジ版が国内導入されました.下記記事も合わせてご覧ください.
マイナーチェンジを待つと得られるもの
・新デザイン
これは当たり前ですが,最新世代のデザイントレンドに寄せた意匠となっています.少しでも新しいものが欲しいという方にとっては重要かもしれません.
・最新世代のMBUX(ARナビ付き)
Aクラスのマイナーチェンジで導入されたARナビ機能付きのナビが採用される見込みです.
センターモニターに実際の道路が映し出されて,そこに矢印が表示されルート案内される機能です.非常に先進感はありますね.
ただし,Sクラスとは異なり,ヘッドアップディスプレイにAR表示させる機能はありません.
なお,MBUXのメニュー表示も「ゼロレイヤー」というコンセプトを採用された最新バージョンに変更される見込みです.
・アドバンスドサウンドシステム
2021年の年次改良で半導体不足のために廃止されてしまったアドバンスドサウンドシステム(10スピーカー,225W)が復活する見込みです.
Aクラスのマイナーチェンジと同様,オプションではなく全車標準となる見込みです.
私のCLAに搭載されているアドバンスドサウンドシステムのレビューについては下記記事をご参照ください.
・静電容量式のステアリング
前期型ではトルク感応式だったステアリングが静電容量式センサー搭載に変更されます.
これでクルーズコントロールを作動させて長い直線を走行中に「ハンドルを握ってください」という警告が出ることがなくなります.
マイナーチェンジを待つと失うもの
・センタータッチパッド
これまでセンターコンソールに鎮座していたタッチパッドが廃止され,小物入れになってしまいます.
地図の拡大・縮小がピンチイン,ピンチアウトで自在に行えていたのですが,タッチパッド廃止では不便になります.
また,タッチパッド周囲の物理スイッチも廃止されてしまい,不便になることもあります.
・カスタマイズ性の高いメーター
マイナーチェンジ後はメーターのグラフィックが第二世代MBUXのものに切り替わります.
マイナーチェンジ前まではメーターリング左右それぞれの内部の表示内容を変更することができましたが,マイナーチェンジ後は左右のリングは固定され,中央部分しか自在に変更できなくなってしまいます.
・操作しやすいステアリングスイッチ
マイナーチェンジ前まではステアリングには物理スイッチが多く搭載されており,ACCの速度調整などのブラインドタッチも容易でした.
マイナーチェンジ後はステアリングのスイッチは全て静電センサーに変更されるので,ACCの速度調整はスワイプなど繊細な操作が必要になり,操作性低下を危惧する口コミも散見されています.
・サンルーフ単品オプション
Aクラスのマイナーチェンジではサンルーフ単品のオプションが廃止され,アドバンスドパッケージと抱き合わせになりました.
GLA,GLBももしかすると同様のオプション構成になるかもしれません.そうすると45万円以上の高額オプションになってしまいます.
・値ごろ感
Aクラスのマイナーチェンジでは約50万円の値上げになりました.
GLA,GLBも同様の値上げが実施される可能性が高いかもしれません.
まとめ
以上のように改良・改悪が入り混じるマイナーチェンジになりそうです.
パワートレインについては変更されないと思われるので,エクステリアおよび装備の中で自分が重視する項目を見極めつつ,マイナーチェンジまで待つべきか検討することをお勧めいたします.
なお,Aクラスファミリーのメカニズム詳細については下記雑誌で詳述されているのでおすすめです.
2023年11月追記
マイナーチェンジ版が国内導入されました.
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