先日,メルセデス・ベンツのリアデザインの変遷についての記事を書きました.
一方,フロントデザインも徐々に移り変わっていっています.
2016年に登場した現行Eクラスの前期型までCクラス,Eクラス,Sクラス相似形のデザインでした.
2018年6月に登場した現行CLSから無駄なキャラクターラインを廃した「Sensual Purity(官能的純粋)」と呼ばれるデザイン言語に一新されました.
その後,2018年の現行AクラスもCLSにそっくりなサメ顔で登場しました.
この三角形のつり目ヘッドランプが今後のメルセデスのヘッドライトデザインのトレンドになるのかと思われました.
しかし,意外にもそうはなりませんでした.
2019年のCLAからヘッドライトが横長になってきました.(この段階ではまだつり目な雰囲気も残していました.)
2020年にマイナーチェンジされたEクラスではマイナーチェンジとは思えない大きなエクステリアの変更が行われました.
これまでのCクラス,Sクラス似のヘッドライトから一新して,この直後に登場する現行型のCクラス,Sクラスの先駆けとなるような,丸みを帯びた横長のヘッドライトとなりました.
そして,Cクラス,Sクラスも2021年にフルモデルチェンジされ,このヘッドライトの形が現代のメルセデス・ベンツのセダン・クーペ系のメインストリームとなっています.
フルモデルチェンジのタイミングとすると次はEクラスセダンになります.
このEクラスセダンがどのような顔つきで登場するのかが非常に興味深いです.
2020円のマイナーチェンジで既に現行C,Sクラスと同じトレンドに乗ったヘッドライトデザインを採用してしまっているので,次回のフルモデルチェンジが「新たなデザイン言語への大改革」になるのか「キープコンセプト」になるのか,注目が集まります.
個人的にはEクラスはコンサバティブなモデルなのでキープコンセプトでインテリアのみCクラスやSクラスのような大型モニター搭載へ刷新するのではないかと考えています.
ただ,メルセデスはデザイントレンドを一新するときは思い切って舵を切ってくるので,そのタイミングが気になります.
再び,新型CLSから変更ということになるのでしょうか・・・.
ちなみに2023年に登場予定のCLEと呼ばれる2ドアクーペについてはヘッドライトデザインは概ね,現行のデザイン言語を踏襲していそうな印象です.
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