【メルセデス・ベンツ】E350(W212)が代車でやってきた【乗り心地はさすがEクラス!】

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 先日,私をCLA200dの1年点検に出しました.

 朝10時半に引き渡し,17時に引き取りという日帰りの日程でしたが,その間,代車を手配してもらいました.

 これまで,点検整備の際の代車はAクラス,Bクラス,CLA,GLAといった現行Aクラスファミリーでしたが,今回は違いました. 

 「少々古いお車ですが,Eクラスとなっております」と言われて渡された代車は2013年式のE350アバンギャルドでした.

 1世代前のEクラスの前期型ということになります.

 搭載エンジンは3.5L V6自然吸気エンジンです.

 最高出力272PS,最大トルク350Nmです.

 車重は1710kgで7速トルコンAT搭載というスペックです.

やっぱり快適!

 私自身,BMWの7シリーズや5シリーズの試乗経験はありますが,Eクラスに乗るのは初めてでした.

 内装は9年前の車というだけあって,CLAと比較するとかなり古臭さを感じますが,乗った印象は腐ってもEクラスという感じです.

 CLAよりもコツコツ系の振動は少なく,サスペンションは柔らかめです.

 静粛性は当たり前ですが,2クラス上という感じで,ロードノイズ,エンジン音ともにかなり抑えられています.

 昔ながらのメルセデスのイメージにピッタリの快適性です.

 「旦那セダン」というような道楽車です.クラウンにも通じるようなイメージの車でした.

ドライビングプレジャーは少なめ・・・

 快適性が高い反面,車との一体感は少なめです.

 ステアリングは非常にスローですし,路面との距離を感じます.

 あくまで快適な車に乗せられているという感覚で,自分で運転を積極的に楽しむという心境にはなりにくい車でした.

 点検が終わり,EクラスからCLAに乗り換えた瞬間,ドライバーと車が一体となるような軽快感を感じてしまいました.

3.5L自然吸気エンジンはどうなのか?

 CLA200dの2L直4ディーゼルと比較して3.5L V6自然吸気エンジンはどう感じたのでしょうか?

 意外にも,ディーゼルの方がパンチ力を感じました.

 E350のV6エンジンは上まで回さない限りは非常に穏やかで,CLA200dのように「グワッ」と前に出るような力感は感じませんでした.

 高回転までスムーズに周り,V6の粒が揃った感じのエンジンサウンドは気持ちの良いものでしたが,日常的に高回転を常用するようなタイプの車でもないですし,実用上は低回転域で過不足ないパワーを自然に出すエンジンというような評価でした.

 ゼロ発進からの全開加速も思ったより速くないです.

 A250 4MATICに搭載されている2Lガソリンターボの方が遥かにパンチ力のある加速が得られます.

 ダウンサイジングが流行となる前の時期のエンジンなので,ある意味贅沢な3.5L V6エンジンの味わいですが,実用上はダウンサイジングターボで十分だと感じてしまいました.

高速安定性はさすがの一言

 CLA200dでも高速安定性は素晴らしいですが,高速継ぎ目の段差などでガツンという強めの衝撃を感じることがあるので,100点満点の乗り心地とは言えません.

 今回,E350でも高速道路を少し走ってみましたが,さすがEクラスという感じで,継ぎ目の段差も非常に滑らかに乗り越え,フラット感も抜群でした.

 高速域になるとそれなりにロードノイズが侵入してくるので,抜群の静粛性とまでは言えないかもしれませんが,CLAよりはかなり快適です.

 車との一体感は薄いですが,安楽な長距離移動を求める方にとっては最高クラスの車だと感じました.

 次回はインテリアなどについて感じたことを書きます.

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