昨日はCLA200dの静的質感についての記事を書きました.
今日は動的質感についてまとめたいと思います.
高級車としては今ひとつ!?
CLA200dはCセグメントのAクラスをベースに4ドアクーペ化した車です.
リアサスがトーションビームからマルチリンクに変更されて,スタビライザーも大径化され,トレッドも拡大はされていますが,根本的な走りの質感はCセグメントなりだと思います.
なのでラグジュアリーセダンのような足回りの快適性や静粛性を求めるのは酷です.
いくら見た目がスタイリッシュなベンツだからといって,過度な期待は禁物です.
走り自体はまずまず楽しい
320Nmを発生する2L直4ディーゼルの中間加速は非常に気持ち良いものですし,8速DCTのダイレクト感のある変速も楽しいです.
純内燃機関車両に乗るのも最後かもしれないと思うと,CLA200dの走りは今のうちに楽しんでおなねばという気分になります.
DCTも低速ではギクシャクする感じがないわけではないですが,アクセルワークを工夫することでほとんどネガティブには感じません.
むしろ自分のアクセルワークでDCTの癖をコントロール下に置く楽しみも見出せているような気がします.
車高の低い4ドアクーペならではの低重心のコーナリング性能などもSUVでは得られないメリットだと思います.
ラグジュアリー感はありませんが,足回りはスポーティーであり,積極的に高い速度域で走りたくなる車です.
AMGのような本気のスポーツカーではありませんが,日本の一般道では全く不満なく走りを楽しめるスポーティーカーだと私は思います.
安全装備も安心
安全性へのこだわりがあるメルセデス・ベンツなのでAクラスベースとはいえ,安全性には妥協はしていません.
優秀な全車速追従クルーズコントロールの使い勝手も素晴らしいものがあります.2023年のマイナーチェンジ以降は静電センサー内臓のステアリングになり,さらに快適性は向上するでしょう.
一方,安全装備は初期ロットからステルス的に削除されてしまっている項目もあります.
2019年のデビュー当初は当時のSクラス同等の安全装備が奢られていたのですが,ここは少し残念な部分です.
まとめ
動的質感に関しては個人的には「価格相応」という評価になります.
もちろんメルセデスらしい抜群の高速安定性などは日本車を凌駕していますし,「さすが欧州車」と感じさせてくれる部分ではありますが,街中での快適性・静粛性は国産車の同クラスと大きくは変わらないのではないかと思ってしまいます.
ディーゼルエンジンの優秀さは気に入っています.
個人的には見た目に一目惚れで購入しているので,「価格相応」の走りでも特に大きな不満はありません.昨日の記事にも書きましたが,見た目のカッコ良さ,高見え度は「お値段以上」だと思いますので.
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