2021年にフルモデルチェンジしたW206型Cクラスですが,私が住んでいる街では意外と見かける頻度は少なめです.
半導体不足によるメルセデスの生産遅延の影響が大きいのでしょうが,先代Cクラスよりも値上げされており,SUVブームもあり,購入希望者も少ないのかもしれません.
先日はCクラスステーションワゴンを街中で見かけた印象ついて記事にしました.
今回は新型Cクラスセダンを街中で見かけた印象について書きたいと思います.
白色のCクラスが進路のかなり先を走行していたのですが,近づくまではSクラスかと見間違うほど,ワイド感を感じました.
W205世代もテールランプデザインはC,E,Sクラスで相似形となっていましたが,今回もCクラスとSクラスのリヤの雰囲気は遠目にはにています.
全幅はCLAよりも10mm小さい1820mmですが,華奢でスポーティーな印象を漂わせるCLAのリヤよりもなんとなくボリューム感があるような造形です.
思った以上の「コンパクトセダン」感は薄い印象でした.
かつてのEクラス程度の車格にまで大きくなっているので当たり前なのかもしれませんが,Cクラスという名前さえ気にしなければEクラス不要と思えるような街中での見た目の印象です.
フロントについてはディーラーでCLAとCクラスが並んでいた光景を見たことがありますが,ボンネットの高さがCクラスの方が圧倒的にあり,押し出し感はCLAより強くなります.(ボンネットは厚くなればなるほど重厚感が出ますよね.ロールスロイスが典型.)
CLAについてはスポーティー感を重視して,あえて低いボンネットを採用しているので,CクラスとCLAが並ぶと意外にも印象は異なります.
また,FFとFRという根本的な違いも相まって,フロントオーバーハングの長さも異なるため,やはりCクラスの方が上級な車には見えます.
このあたり,CセグメントベースのCLAとDセグメントのCクラスの違いですよね.
Dセグメントの中ではマイナーチェンジ版の現行3シリーズの見た目が相当にスポーティーでかっこいいので,スポーティーな車が欲しい層にはCクラスは選ばれにくいかもしれません.
CクラスはどちらかというとアウディA4あたりのコンサバティブなデザインを好む客層を取りに行っているようなデザインだと思います.
インテリアの先進性は随一なので,しばらくはCクラス1強のDセグメントセダン界隈になりそうですね.
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