私は2019年に納車されたCLA200dに乗っています.
以前,クラウンスポーツへの乗り換えを真剣に検討してみたという記事を書きました.
そんなクラウンスポーツですが,2023年10月に正式に発表されました.
デザインは?
エクステリアは文句なしにかっこいいですね.
フロントはフェラーリのプロサングエのようであり,リアはポルシェのマカンを彷彿とさせます.
パワートレイン,価格は?
パワートレインは2.5Lのハイブリッド(THS-Ⅱ)のみであり,クラウンクロスオーバーやレクサスRXに搭載された2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドは設定されませんでした.
その分,ワングレードで価格は590万円という,まずまずの価格感になっています.
燃費もWLTCモードで21.3kmLと非常に優秀です.
クリーンディーゼルのCLA200dは高速燃費では勝てそうですが,街乗りでは完敗しそうです.
装備内容は?
高級車として必要な装備は一通り揃っています.
・本革シート
・アドバンスドドライブ(40km/hまでの渋滞時ハンズオフOK)
・アダプティブハイビーム
・シートベンチレーション
・ステアリングヒーター
・後輪操舵(最小回転半径5.4m)
・電動チルト・テレスコピック
などかなり充実しています.
私のCLAにはシートベンチレーションやステアリングヒーターは非搭載ですし,チルト・テレスコも手動です・・・.
一方,ショーファーカーとしての「クラウン」として捉えると,後部座席のシートヒーターは搭載されず,後席のエアコン温度調整機能もなく,吹き出し口のみの設定なので,物足りません.
あくまで前席優先のスペシャリティSUVという感じでしょう.
足回りは後輪操舵は搭載されるものの,あくまでコンベンショナルなメカサスであり,エアサスや電子制御ダンパーの設定をしてこなかったのはクラウンとしては意外です.
電子制御ダンパーはカローラスポーツにも設定がありましたので・・・.
懸念は?
クラウンクロスオーバーでもしてきされていましたが,内装の質感がイマイチです.
ドア上部やダッシュボードはソフトパットが使用されていますが,ステッチは施されておらずCLA未満の質感です.
アンビエントライトもCLAとは比較にならないほど少ないです.
また,タイヤサイズが235/45/R21という巨大な21インチタイヤが標準であるためスタッドレスタイヤや摩耗時の交換費用が高額になってしまうというのも懸念点と言えるかもしれません.
私のCLA200dの225/45/R18のタイヤは1本23600円程度でミシュランが手に入りますが,クラウンスポーツでは1本4万円以上かかります.
数年に1回の出費とはいえ,まぁまぁ痛いですよね.
パワートレインはあくまでスポーティとはいえないTHS-Ⅱでありパドルシフトなども設定されない電気式CVTであるため運転が楽しいかどうかというのも懸念材料になり得ます.
まとめ
この装備内容で590万円(ほぼオプションなしのフル装備)はお得だと思います.
CLA200dをフル装備にしたら700万円超えコースなので圧倒的に割高感を感じます.
その分,クラウンスポーツは街中に溢れかえる状況になることが濃厚ですし,ブランドイメージとしてはあくまでトヨタ車であるため,メルセデスはもちろん,レクサスに対する劣等感も感じる人もいるかもしれません.
このあたりを問題なく受け入れられるのであればアリだと思います.
私は依然としてCLA200dを気に入っていますし,クラウンスポーツに乗り換えるほどのインパクトはありませんでした.
ただ,CLA200dが事故や故障で廃車になった場合の乗り換え先としては最有力候補になりそうです.
同じSUVでもメルセデスのGLAなどより圧倒的にコスパがいいと思いますね.
コメント
Dear Dr.T
フル装備で約600万円。
ならば、一周回って、X253系GLCのほうがいいような…。
確かに程度のいい中古車で先代GLCという選択肢はアリだと思いますね.
デザインテイストは圧倒的にクラウンスポーツが若々しいですね.
初期型マカンなども同じ価格帯にはなるのかもしれませんんが,整備費が嵩みそうです・・・.