先日69歳女性が運転するCクラスがバックで車道に出ようとした際に88歳女性をはねて死亡させるという痛ましい事故が起きました。
なぜ安全性が高いはずの現行Cクラスなのに事故を起こしてしまったのでしょうか?
安全装備は?
少なくとも私が購入した2019年式のCLA200dはバックで動いている際に後方に人や自転車などを感知すると警告が表示され、自動ブレーキで急ブレーキがかかります。
「リアクロストラフィックアシスト」と呼ばれる機能で、歩行者に対しても作動します。
さらに障害物がある状況下での急発進を抑制する「ドライブアウェイアシスト」も搭載されています。
こちらは急発進しようとしても2km/h以上の速度を出せないように制御してくれる機能です。
さらにパークトロニックと呼ばれる、近接センサーでも障害物が間近に迫れば「ピー」という警告音で教えてくれます。
なぜ事故は起きた?
ではなぜ事故は起きたのでしょうか?
●もしかしてCクラスには安全装備が搭載されていない?
少なくとも現在のCクラスの装備表には
「リアクロストラフィックアシスト」、「ドライブアウェイアシスト」「パークトロニック」の記載はありません。
さすがにパークトロニックは搭載されていると思いますが、リアクロストラフィックアシスト、ドライブアウェイアシストが本当に搭載されていた個体なのかは分かりません。
過去に半導体不足でCLAの安全装備がカットされたという事例もあったので、Cクラスも同様なことがあるかもしれません。
●10km/h以上の速度が出ていた?
リアクロストラフィックアラートは時速10km/hまで作動すると記載されています。
もしかすると時速10km/h以上の速度が出ていたのかもしれません。
また、ドライブアウェイアシストは発進時に誤って急発進することを防ぐ機能なので、バックを開始した時点で後方の歩行者がいなかったらブレーキはかからないと思われます。
まとめ
メルセデスの先進予防安全技術も過信は禁物であるということに尽きるかと思います。
人間の目によるしっかりとした確認が何より大切であると痛感させられますね。
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