メルセデス・ベンツが、「Cクラス」の電気自動車版を投入する計画を明らかにしました。
ミュンヘンで開催された「IAAモビリティショー」で、同社CEOのオラ・ケレニウス氏が発表したもので、人気モデル「CLA」や新登場の電動SUV「GLC」に続く注目の一台となります。
今回の発表の中心は、まず初めての電気SUVとなる新型「GLC」でしたが、同時に電動Cクラスの計画にも言及されました。

メルセデスはすでに「MB.EA」と呼ばれる新世代プラットフォームを開発しており、800ボルトシステムと最大330kWの急速充電に対応します。
この技術により、「GLC」は700km超の航続距離と、約10分で300km以上走れる電力の充電を実現するといいます。
この技術がCクラスにも受け継がれる見通しです。
メルセデスによると、将来の電動Cクラスは最大800kmの航続距離を目標としており、ビジネスユースや長距離ドライブといったCクラス本来の役割をしっかりと果たせる仕様になるとのことです。
公開されたティーザー画像からは、イルミネーション付きの新デザインフロントグリルが確認でき、「GLC EQ」と共通するデザイン言語を採用していることがわかります。
クロームメッキの装飾と942個のライトポイントを組み合わせたパターンが輝き、中央には光るスリーポインテッドスターが配置され、ウェルカム&フェアウェルライトアニメーションも備わる予定です。
GLCと同様、同じ「Cクラス」という名前を使いながら、エンジン車とEVで全く別のデザインを持つ車が併売されるということになるようです。
インテリアに関してはまだ詳細は不明ですが、「GLC」と同様に39.1インチのハイパースクリーンや高級素材の採用が期待されています。

また、パノラミックルーフや星をモチーフにしたライトデザインなども盛り込まれる可能性があります。
具体的な発売時期はまだ公表されていませんが、2026年のデビューが予想されます。
Cクラスはメルセデスのラインアップの中でも特に重要なモデルであり、すでに電動GLCで実績のあるプラットフォームを活用できることから、開発のハードルは低いようです。
プレミアムブランドの中心モデルとして進化を続けてきたCクラスが、次はいよいよ本格的な電動化へ。
日本国内ではセダン人気低迷、EV人気低迷で販売成績は厳しくなりそうな予感もしますが、長距離性能とプレミアムな質感を兼ね備えた、新時代の主力モデルとしての登場が楽しみですね。
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