2021年9月29日に国内で発表された新型Cクラス(W206)は当初は2021年7月下旬から予約注文開始とされていました.
しかし,なんと2021年8月6日にCクラスの一部仕様を変更すると電撃発表がありました.(私は読者さんから頂いたコメントで気が付きましたw)
自動開閉機構である「フットトランクオープナー」はセダンの「C200アバンギャルド」「C220dアバンギャルド」「C350eアバンギャルド」のみへの設定に変更され,この3モデル以外は車両本体価格が一律3万円引き下げとなりました.つまり,ワゴンでは廃止ということのようです.フットトランクオープナーはワゴンでこそ真価を発揮する機会が多そうなので残念ですね.
また,全モデルにオプション装着可能な「レザーエクスクルーシブパッケージ」に含まれていた「Burmester 3Dサラウンドサウンドシステム」は設定自体がなくなり、全モデルで装着不可となりました.
新仕様のレザーエクスクルーシブパッケージは223000円となり,ブルメスターと抱き合わせの旧仕様348000円とは当然価格設定が改定されています.ブルメスター代は差額の1250000円であったいうことになります.
ここで大切になってくるのはブルメスターを装着しなかった場合の標準スピーカーですが,なんと5スピーカーとなっています.先代W205の前期型でも5スピーカーで音質の評判が悪く,後期型からは9スピーカーが標準となっていました.
しかし,新型W206では標準のスピーカー数が5個に戻ってしまいました.これはAクラスの6個よりも少ないです.新型Cクラスのスピーカー構成が先代前期型と同様だとするとドアスピーカー4つに加えて助手席にサブウーファー1つという構成かと思われます.Aクラスの標準スピーカーではサブウーファーなし,ドアスピーカー4つに加えてAピラーにはツィーターが装着される6スピーカー構成です.サブウーファーがある分,重低音は期待できますが,ツィーターレスでは高音域の表現力が欠けることと,音場が車の下側に寄ってしまうことが危惧されますね.
標準の5スピーカーから一気に3倍の15スピーカーとなるブルメスターをオプション設定できない状態では,オーディオにこだわるユーザーにとっては大きなマイナスと言えるでしょう.
半導体不足の影響なのか,上位クラスとの差別化なのか,ただ値段をできるだけ安くしたかっただけなのか理由は不明ですが,残念な設定変更だと思います.
今後の年次改良でブルメスターが復活する可能性も否定できませんが,初期型に飛びつきたいユーザーにとっては頭を抱えることになりそうですね.
また,日本に少数は入ってきていそうなブルメスター搭載仕様については争奪戦になることが予想されます.このあたりの混乱が生じないようにメルセデスジャパンのインポート体制にはもっと万全を期してもらいたいものですね・・・.
コメント
Dear Dr.T
こんばんは。
REGNO GR-XIIを推す通りすがりです。E220d4MATIC希望に名前を変えます。
W206・新型Cクラスは日本製式導入の前から仕様変更でてんやわんやしておりますね。
それどころか、販売の現場では戦々恐々しています。
W222新型Sクラスとほぼ同等のコンソールデザインにユーザーインターフェース。
これが曲者で、W222では結構トラブルが多発しているとのことです。
Sクラスでトラブル多発では、量販が見込まれるCクラスではどんなことになるのか…
と販売の現場では戦々恐々しています。
半導体の影響は、あちこちに出ています。
Eクラスのフェイスリフトモデル(Aクラスセダンそっくりになってしまったと評判の)は、
半導体不足でARナビが装着できないので仕様変更。
AMGの63系モデルは、半導体不足だけでなくその他の部品が作れない状況で、
キャンセルをお願いしている状況。
「新車が手に入らないなら」と中古市場が活発になってきていて、一部のモデルはタマ不足になって、昨年より価格上昇傾向。
Dr.TはCLA200dを購入されたのは、良い時期だったと思います。
現場は戦々恐々ですか・・・.新型AクラスでMBUXがデビューした時もバグが多くて大変だとサービスの担当者が言っていました.
EクラスはARナビ仕様変更になっていたのですね・・・.目玉機能だっただけに残念ですね.
私はデビュー間もないCLAをオプション半額キャンペーンのおかげで完全に一見さんなのにも関わらず65万円引きで購入できて本当にラッキーでした.