昨日に続いて、代車で乗ったシトロエンC4のレビューです。
今回は乗り味についてです。
実はシトロエンC4はシトロエン特許のダンパー「プログレッシブハイドロリッククッション(PHC)」が登場当初か話題になっていました。
これはダンパーの中にもう一つダンパーが入っているというものであり、動き始めは柔らかにいなして、大きな入力が入るとコシが出るという特性のものです。
シトロエンらしいふわふわの乗り味かと思いきや、感想としては「意外とフツー」でした。
確かに硬いか柔らかいかと問われれば間違いなく柔らかいセッティングだとは思いますが、PHC非搭載のDS3クロスバックと同等レベルかと感じました。
大きな段差は上手にいなしているなぁと感心させられますが、荒れた路面を滑らかに走るか?と聞かれると、路面の荒さは普通に乗員に伝えてきます。
C4にはシート生地裏のフォームのボリュームを2mmから15mmに増やした「アドバンスドコンフォートシート」も売りにされていましたが、このシートの快適性についても思ったほどではなく、DS3クロスバックのシートの方が出来はいいと感じました。
「ふわとろで上質」「魔法のじゅうたん」などという言葉が並ぶ試乗レポートも見かけますが、実際乗ってみると大きな感動まではないと思います。
あくまでCセグメントなりの乗り味です。
より上質なダンパーを搭載したDセグメント以上の高級車の場合は荒れた路面でも路面の荒さを伝えない滑らかな乗り心地が得られることが多いですが、C4に関してはいくらPHCを搭載しているからといっても過剰な期待は禁物だと思います。
良くも悪くも「常識の範囲内」のセッティングであり、ふわふわしすぎて不安定ということは全くないので、意識せずに普通に日常の相棒として乗りこなせる車だと感じました。
意外と期待せずに乗った分、C3の方が乗り味は好印象だったようにも思います。(下記記事をご参照ください。)
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