先日,我が家のDS3クロスバックが初回車検を迎えました.
正規ディーラーへ持ち込んだのですが,今回は代車としてシトロエンC3をいただきました.
(以前の点検の時は相当に古いマツダのベリーサでした.)
さて,DS3クロスバックからC3に乗り換えての印象ですが,走りは予想を遥かに超えるクオリティでした.
DS3クロスバックはBセグメント屈指の高額車両であり,乗り心地面でC3に圧勝するかと予想していたのですが,少なくとも街乗り領域での快適性はC3の方がむしろしなやかで快適です.
猫足と言ってもいいかもしれません,
プラットフォームは2002年登場の初代C3から使用されているPF1と呼ばれるもので,DS3クロスバックが採用する最新型のCMPプラットフォームとは世代差がありますが,そんなことは関係ないとばかりに非常に快適な乗り心地を提供してくれます.
エンジンはDS3クロスバックと同じ1.2L3気筒エンジンですが,DS3クロスバックの130PS/230Nmから110PS/205Nmにデチューンされています.
それでも車重が1160kgとDS3クロスバックの1280kgと比較して軽量であるため,印象としてはDS3クロスバックよりも軽快でパワフルにすら感じました.
トランスミッションは6ATであり,DS3クロスバックの8ATよりスペック上は劣りますが,シフトショックなどはむしろ少なかったです.
静粛性については厳密に比較すればDS3クロスバックの方が静かだとは思いますが,C3がうるさいという印象は全く抱きませんでした.
以上のように走行性能に関してはC3は予想を遥かに超えてきていました.
価格差が200万円程度あるというのにこのクオリティは本当に驚きです.
一方,
ヘッドアップディスプレイがない
レーダークルーズコントロールがない
電動パーキングブレーキがない
Focalのプレミアムオーディオがない
トアパネルが無塗装プラスチックで質感が低い
シート表皮の質感が劣る
など主要装備面ではDS3クロスバックに見劣りする項目が目立ちます.
そこは価格なりであり仕方ないのかもしれません.
逆の言い方をすればC3の車格で過剰なまでに装備とデコレーションを施して高級車に仕立てたのがDS3クロスバックという言い方もできるのかもしれません.
上級装備は要らない,シトロエンらしいしなやかな乗り味が欲しいんだ!という方にとってはC3は十分以上の満足感を感じられるコスパの高い一台と言えると思います.
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