我が家にはメルセデスのCLA200dとDSオートモビルのDS3クロスバックがあります.
メルセデスはドイツ車であり,言わずと知れたプレミアムブランドの代名詞のような存在です.
一方,DSは2015年にシトロエンから独立したフランス・パリのプレミアムブランドです.
シトロエンがトヨタならレクサスのような存在がDSというわけです.
そんな2つのブランドイメージや車両のキャラクター,ディーラーなどについて私見をまとめたいと思います.
ブランドイメージは?
メルセデスは良くも悪くも「見栄が張れる」ブランドです.
フロントグリルに鎮座する大きなスリーポインテッドスターを見てベンツとわからない人は少数派でしょう.
分かりやすい高級車としてアピールできるというメリットはありますが,「近所の目があるからベンツは買えない」という価値観の方も多いようです.
その一方,DSブランドは認知度は低いです.
ただそれを補ってあまりあるほどにおしゃれで個性的な車両のエクステリアがパリ車としての存在感を引き立ててくれています.
「怪しいアジアのメーカーの車?」って思われてしまうリスクはありますが,価格不詳でブランドの認知度も低いので「隣人や職場の同僚の目」を気にしなくても買えるというメリットもあります.
DSは分かりやすいおしゃれさがあるので,車に興味がない人にも「何この車!おしゃれ〜」と言ってもらえる可能性が高い印象です.
車両のキャラクターは?
CLA200dとDS3クロスバックの比較になりますが,乗り味はCLA200dの方が硬質でアウトバーンを超高速巡行しても耐えられる直進安定性を誇ります.
DS3クロスバックは高速道路での安定性はまずまずですがCLA200dには敵いません.その分,街中ではしなやかな乗り味になりますが,ふわふわというほどではなく,適度な硬さ感です.
エンジンフィールの詳細については直4ディーゼルのCLA200dと直3ガソリンのDS3クロスバックで性格が異なるので下記記事をご参照ください.
インテリアもCLA200dはアンビエントライトこそ派手ではあるものの,実用性重視のスイッチ配列となっているCLA200dに対して,DS3クロスバックは無駄に凝った意匠を散りばめたスイッチ類で,操作性は良くありません.
インフォテインメントシステムもメルセデス内製でしっかりと作り込んだMBUXを搭載するCLA200dに対してCD3クロスバックはパイオニア製ナビを無理やりシステムに組み込んだ感があり,エアコンもわざわざメインモニターのタッチパネルで操作する必要があり,不便です.
それでも車内のおしゃれさは最高クラスであり,国産車やドイツ車にはない魅力があると感じます.
DS3クロスバックは内外装の見た目に惚れて買う車であり,細かい操作性などを気にする人には不向きでしょう.
ディーラーの高級感は?
あくまで私がお世話になっている両車のディーラーでの比較ですが,メルセデスの方がやや高級感があると思います.
来店時にメルセデスは飲み物とお茶菓子を出してくれますが,DS(シトロエンと同居)は飲み物のみです.
車検や修理の際の代車もメルセデスは必ず自社車両ですが,DSは旧型の国産車でした・・・.
まとめ
両者の特徴をまとめてみました.
分かりやすいドイツの高級車ブランドとマイナーなフランスの高級車ブランドそれぞれに良い点,悪い点があると感じます.
DSのディーラーでは「突き抜けた内外装の魅力がなければ顧客はドイツ車に流れる」というような内容のビデオが流れていましたので,パリのおしゃれさを全面に出した新しいプレミアムブランドとしてのDSの今後の発展に期待していきたいです.
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