【ガソリンターボは?】馬力とトルクの話 part 2【ディーゼルターボと比較】

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 昨日,馬力とトルクの違いについての記事を書きました.

 その中では高回転型ガソリンNAエンジンのセリカからディーゼルターボであるCLA200dに乗り換えた際の感想について記載しました.

 今回はガソリンターボであるCLA250とCLA200dの走行フォールの違いについて書きたいと思います.

 まずスペックの確認です.

 CLA200dは最高出力150PS(3400-4400rpm),最大トルク320N・m(1400-3200rpm)です.

 CLA250は最高出力224PS(5500rpm),最大トルク350N・m(1800-4000rpm)です.

 最高出力には大きな差はあり,最大トルクも30N・mだけCLA250の方が上回っています.

 私がCLA250に乗った際には当初,CLA200dよりも大幅に力強いはずだと予想していました.

 しかし,街乗りでの軽い加速などではむしろCLA200dの方が力強さがありました.

 そのカラクリは最大トルクの発生回転域にあると思います.

 街中走行時にはエンジン回転は1300-1700rpm程度で推移していることが多く,CLA200dであれば,まさしく最大トルク発生回転数と一致しています.

 一方,ガソリンエンジンであるCLA250は最大トルクは1800rpmからとなっているのである程度エンジン回転が上がるまではアクセルペダルを踏み込んだ際のレスポンスは弱いのです.

 ですので,街中メインで使用するのであればCLA200dで全く動力性能的に不満はありません.(多少エンジン振動とエンジン音の面ではガソリンモデルに劣りますが・・・.)

 その反面,強く踏み込んだり,全開加速を行うようなシーンでは圧倒的にCLA250の方が伸び感があり気持ちのいい加速を実現してくれます.

 最高出力にかなりの差があるので当たり前と言えば当たり前なのですが,やはり6000rpm程度回るガソリンエンジンは爽快であり,ベタ踏みすると加速度が伸び悩むディーゼルとは大きく異なります.

 つまり,トルクが同等であれば,トルク発生回転数が低い方が街乗りレベルでのエンジンレスポンスは良好となり,小気味良い加速が得られますが,ベタ踏みした時のパワー感は最高出力に依存するというイメージでいいかと思います.

 なお,DYNAMIC SELECTをスポーツモードにした場合は,両車ともに1段低いギヤが選択され,エンジン回転が高められます.CLA200dでは元々,コンフォートモードでも最大トルク発生回転域での走行ですので,スポーツに変更してもアクセルレスポンスの差は大きくはありません.むしろ,エンジンノイズが増すことの不快感の方が上回る印象です.一方,CLA250はコンフォートモードでは最大トルク発生域よりも低いエンジン回転数ですが,スポーツモードにすることにより常に最大トルクを引き出せる回転域になりますので,アクセルレスポンスの向上が著しく感じることができます.そして,踏み込めば高回転まで伸びやかに加速してくれるので痛快な加速を楽しむことができます.こうした違いからも,パワーとトルクの関係性について理解を深めることができました.

 結局,高回転域まで使い切って楽しみたいという方はパワーで勝るガソリンターボモデルがおすすめですし,街乗りやちょっとした中間加速のフィーリングさえ良ければ全開加速時の伸びが多少悪くても構わないという方はディーゼルがおすすめと言えるかと思います.

 燃費面ではかなりの差が生じますし,燃料代もディーゼルの方がリーズナブルです.そして,エンジン音もCLAのディーゼルは相当静かなのであまり大きなネガにはならないと私は思います. 

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