メルセデスAMGが方向転換を決断。4気筒PHEV路線に終止符
苦しい数年を経て、メルセデスAMGがついに舵を切ります。
象徴的だったのが「C 63」に代表される4気筒+プラグインハイブリッド路線です。
680psという圧巻のスペックを誇りながらも、従来のAMGファンの心を完全につかむことはできませんでした。
ハイパフォーマンスブランドに熱狂してきた顧客層にとって、4気筒PHEVという構成は情熱をかき立てる存在にはなり切れなかったようです。
直6復権とV8存続。内燃機関は終わらない
まず主役に返り咲くのが直列6気筒エンジンです。

「メルセデスAMG GLC 53」には、CLEで実績を積んだ直列6気筒エンジンが搭載されます。
進化版M256“Evo”は、回転フィールと出力の両面で大幅に改良され、今後複数モデルへ展開される見込みです。
さらに注目すべきはV8の存続です。
最新世代V8はEU7排出ガス規制に適合しながら537psを発揮し、「GLE」や「GLS」、そしてブランドの屋台骨ともいえる「メルセデスAMG G 63」にも搭載される予定です。

現在、生産されるGクラスのなんと約60%がG63であり、SUVはAMGの利益を支える中核セグメントです。
量販と収益をSUVで確保しつつ、ブランドイメージを高める特別モデルにも注力します。
ブラックシリーズ復活へ。特別モデル戦略も加速
超コア層向けモデルの強化も明言されています。
サーキット志向の過激な「GT」派生モデルや、超限定の“ミトス”シリーズが計画中です。
そして決定的なのが、“ブラックシリーズ”の復活宣言です。
AMGの象徴ともいえるこの名称が、将来必ず復活すると明言されました。
内燃機関ファンには嬉しいメッセージですね。
1000ps超の電動AMGが登場へ
一方で、AMGは電動化を後退させるわけではありません。

市販版「メルセデスAMG GT XX Concept」は、革新的なアキシャルフローモーターと専用バッテリーを搭載し、1000ps超というスーパーカー級の性能を実現します。
単なるスペック競争ではなく、内燃機関車と同様に感情に訴える存在を目指している点がポイントです。
さらにAMG.EAプラットフォームからはSUVとSUVクーペも投入予定です。
ハイパフォーマンスEVを本気で展開し、富裕層やエリート層を電動モデルへと導く戦略は今後も継続予定です。
加えて、新型CLAをベースとしたエントリーモデルも計画されており、こちらはプラグインハイブリッド仕様になる見込みです。
電動化は幅広い商品ラインナップで継続的に今後も進められまるようです。
内燃機関と電動の“両立”に挑む2年間
AMGの新戦略は、どちらかを捨てるものではありません。
不評だった4気筒PHEVを整理しつつ、直6とV8を進化させる。
同時に1000ps級EVで電動時代を先導する。
内燃機関と電動の両立を本気で実行する構えです。
なお、2026年7月には「ポルシェ タイカン」の開発責任者を務めたステファン・ヴェックバッハが新CEOに就任予定です。
電動化の知見を持つトップの就任により、内燃機関とEVの二刀流戦略がどこまで完成度を高められるのか、今後の動向に目が離せませんね。


コメント
私もCクラス以上のAMGは多気筒の方が良いと思っていたので、この変化は嬉しいです。
M139エンジン自体は名機だと思いますし、Aクラスファミリーの45Sは名車だと思いますが、エンジン自体の評価としては晩年を汚したみたいな感じになるのでしょうか?残念です。