メルセデス・ベンツの前輪駆動ベースの車種にはAクラス・Aクラスセダン,Bクラス,CLAクーペ,CLAシューティングブレーク,GLA,GLBと7車種もランナップされています.
いずれも2018年にデビューしたAクラスをベースとして作られています.
Aクラス,CLAのインテリアの造形は基本的に共通で,Bクラス,GLAのインテリア造形も基本的に共有です.GLBのみ独自の意匠が導入されている部分もありますが,2連ワイドモニターのインパネなど基本的な部分はAクラスファミリー全車共通です.
ステアリングホイールなども共通です.
この辺りは上手にコストカットを行いつつ,製品ラインナップを拡張していくメルセデスベンツの上手な手法です.
さて,今回はCLAとAクラスにおいてどのあたりが差別化されているのかについてまとめたいと思います.
ホイールサイズ
Aクラスは17インチが標準ですが,CLAは18インチが標準です.AMGラインを装着するとどちらも18インチになります.
サッシュレスドア
CLAはAクラスファミリーで唯一サッシュレスドアを搭載する車種です.スポーツカーのような印象になり,個人的には気に入っています.
リヤサスペンションの形式
Aクラスは前輪駆動モデルは全車トーションビーム式になりますが,CLAの場合は前輪駆動モデルも含めてマルチリンク式にグレードアップされています.
トレッド拡大
CLAはAクラスよりもワイドな全幅を有しています.それに合わせてトレッドも大幅に拡大されています.(Eクラスよりもワイドです.)スタビライザー径も拡大され,Aクラスファミリーで随一のアジリティを追求しています.
インテリアトリム
AクラスとCLAではインテリアトリムが差別化されています.ベースグレードおよびAMGレザーエクスクルーシブパッケージではダッシュボードのオーナメントパネルの種類がAクラスとCLAで異なります.AクラスのAMGレザーエクスクルーシブパッケージでは人工的な横線が入ったアルミパネルになりますが,CLAではサラサラした質感の本アルミ感があるパネルになります.非レザーのAMGラインでは両車ともにDINAMICAになるので変化はありません.
ドアパネル上部のステッチ
Aクラスの場合はベースグレード,AMGラインともにドアパネル上部にステッチはつきません.AMGレザーエクスクルーシブパッケージをつけた場合のみステッチがつきます.CLAの場合は全車ステッチが装備されます.
まとめ
以上のように,外観デザイン以外にも細々とした差別化がされています.ハッチバックのAクラスとCLAクーペでは約65万円もの価格差があります.これを高いとみるか安いとみるかは悩ましいところですが,CLAクーペの華のあるスタイリングは出色の出来なので,個人的には満足感のある買い物だったと思っています.
コメント