CLA200dには優秀な運転支援機能であるアクティブディスタンスアシストディストロニックが搭載されています.
ハンドル支援を行いながら全車速で先行車追従を実施してくれます.
さらにブラインドスポットモニターや自動車線変更の支援機能など一通りの安全装備は全て搭載してくれています.
そんなCLAですが,デビューは2019年です.この数年で技術の進歩は決して止まっているわけではなく,CLA200dオーナーとして羨ましく感じる機能がちらほら出てきました.
今日はCLA200dの運転支援システムが最新でないと感じる点についてまとめます.
ハンズオフできない
最近のBMW車や日産・スカイライン,スバル・レヴォーグなどにはハンズオフ機能が搭載されています.
メルセデスはハンズオフに対応していません・・・.
ただし,時速10km以下の渋滞ではほぼハンズオフが可能となるので,大きな不満というわけではないですが・・・.
ハンドル保持のセンサーがトルク感知式
クルーズコントロール中にドライバーがハンドルを保持しているかどうかの認識方式がCLA200dではトルク感知式です.ドライバーがハンドルを左右に動かしてあげないと長い直線道路などではハンドルを握っていないと誤解され,警告が出てしまうことがあります.他のメーカーやメルセデスの2020年以降にデビューしたモデルの多くでは静電センサーをハンドルに搭載し,ハンドルに触れているだけで握っていると認識されるようになっています.この方が煩わしい警告が出ないので便利だと思います.
隣の車線の認識状況が見えない
フォルクスワーゲン・ゴルフやスバル・レヴォーグなどでは隣の車線に走っている車のイラストもデジタルメーターに表示されます.システムが先行車のみならず周囲をしっかりと認識していることがドライバーに伝わるので安心感が増しますね.しかし,CLA200dでは残念ながら先行車の認識状況のみしか表示されません.両サイドはドアミラーのブラインドスポットモニターを見れば認識状況が分かりますので実用上は問題ありませんが,周囲の車線の状況までメーター上に表示してくれた方が先進感があってかっこいいですよね
360度カメラが白線認識に用いられない
2021年にデビューした新型Cクラスではドアミラー下に装着された360度カメラの情報が白線認識に役立てられており,ハンドル支援能力が向上しています.CLA200dにはアドバンスドパッケージを装着すると360度カメラが装備されますが,あくまで車庫入れの時などに便利なだけのカメラであり,運転支援システムとは統合されていません.CLAのハンドル支援も概ね正確で不満はありませんが,急カーブなどでは曲がりきれずに警告が出ることがありますので,このあたりは1世代前の技術という感じがしてきます.
まとめ
このように数年で最新ではなくなってしまうのが世の常かもしれません.レベル3の自動運転も多くの車で実用化されていく流れになりつつある情勢なので今後の各メーカーの運転支援技術の発展には要注目ですね.
コメント
”隣の車線の認識状況が見えないについて”
いつも楽しく読ませて頂いてます。
以前パサートセダンに乗っていたので、わかりますが
ACC作動時に確かに隣の車線の車の存在有無がわかります。
これがいいのか、微妙な時もあります。
3車線の高速道路で自分が一番左の車線をACCで走行中
の場合、前方、真ん中の車線の車(すなわち右前方を走っている車)
を感知し、この車が低速で走っていても、スピードを
これに合わせて低速で走ります。絶対に前に出ようとはしません。
道交法で左側からの追い抜きは違反なので、間違いでは
ないのですが、正直、左側車線がガラ空きなのに、右側車線に
反応し、全然前に出ようとしないACCにイラっと来ます。
(この場合はスイッチを切ります)
右隣の車線を感知しなくてもいいのに・・・と思う瞬間です。
貴重な体験談ありがとうございます.隣の車線まで認識されるのはいいことばかりではないのですね.
確かに郊外のバイパスや3車線の高速道路では左から追い抜きをする状況はたまにはありそうなので,そこで速度抑制が作動してしまうとストレスですね.