今日はAクラスファミリー,つまりメルセデスのMFA2プラットフォームを採用するFF系の車種の車重を比較してみたいと思います.
最新の2022年モデルの公式の諸元表ではまだ燃費の数値が未記載なので,goo-netに掲載されている2021年モデルの数値を参考にします.
ここで記載する燃費の数値はWLTCモード燃費です.
A180スタイル
車両重量 1360kg
燃費 15.2km/L
空気抵抗の係数であるCD値は0.25です.これがAクラスファミリーの基準となります.
A180スタイルセダン
車両重量 1370kg
燃費 15.7km/L
ハッチバックと比較して10kg重いにも関わらず燃費が若干いいですね.CD値0.22の空力特性の良さでしょうか.
CLA180クーペ
車両重量 1420kg
燃費 15.3km/L
Aクラスのハッチバックより60kg重いにも関わらず燃費は0.1良好です.CD値0.23の空力性能が効いているのでしょうか.
B180
車両重量 1440kg
燃費 14.7km/L
CD値は0.24と良好ですが,全高が高く,全面投影面積が大きいことが影響して燃費は伸びませんね.
CLA180シューティングブレーク
車両重量1460kg
燃費 15.0km/L
CD値は0.26です.Bクラスより全高が低いのが効いているのでしょうか.ただ,Bクラスはタイヤ幅が205でCLAシューティングブレークは225です.転がり抵抗はCLAの方が大きそうですが,燃費はCLAの方が優秀ですね.
GLA180
車両重量 1510kg
燃費15.5km/L
SUVモデルなので重いですね.CD値も0.30まで悪化し全高も高いので前面投影面積も増えます.空力は悪く,タイヤ幅も235と太いです.それなのに燃費は15.5km/Lと良好ですね.デビュー年度が新しいのでエンジンの内部に改良が入ったのでしょうか・・・.ここまで燃費がいい理由がわかりません.
GLB180
車両重量 1620kg
燃費13.4km/L
3列シートを備えるFF系最大のSUVなので最も重いです.A180と比較すると260kgも重いです.タイヤ幅は235です.空力性能はCD値の記載がありません.スクエアなボディ形状ゆえ,空力特性は悪いと思われます.そして燃費は13.4km/Lまで悪化しています.
GLAとほぼ同じ時期にデビューしていますが,GLAのような燃費のサプライズはありませんでしたね.
まとめ
BクラスがCLAクーペよりも重く,燃費も悪いというのが意外な点でした.また,タイヤ幅が燃費に与える影響は少なそうということも分かりました.そして車両重量1510kgと重量級のGLA180の燃費が望外に良い理由が最大の謎です.何かエンジンに改良が入っているのでしょうか.理由が分からないです.そしてGLB180はAクラス比で260kg増です.Aクラスにフル乗車した状態と同等です.必要十分には走るでしょうが,欧州SUVらしい余裕を求める方は200d以上をチョイスした方が無難かもしれませんね.
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