2030年までに電動化するという意欲的な目標を諦めたメルセデスですが、依然としてEV攻勢は続いています。
メルセデス・ベンツは今後2年間で、15車種もの新型EV(電気自動車)を市場に投入する計画を明らかにしました。2026年から2027年にかけて、同社の電動化戦略が大きく動き出すことになります。
電動化の新フェーズへ
メルセデス・ベンツはこれまでも「EQ」シリーズを中心に電動モデルを展開してきましたが、今回の発表はその次の段階にあたります。

次世代プラットフォーム「MB.EA」や「MMA(Mercedes Modular Architecture)」を採用した新型車が続々登場する見通しです。
このプラットフォームでは、効率的な電力管理や航続距離の向上、そしてMBUXを中心としたデジタル体験の強化が図られます。
Top-Endで10車種投入予定というのはすごいですね。
15モデルの投入が意味するもの
「15車種」という数字は、単なる拡大路線ではなく、高級ブランドとしての電動化の多様化を示しています。
SUV、セダン、クーペ、さらにはコンパクトクラスまで、あらゆるセグメントでEV化が進むことで、顧客の選択肢が一気に広がります。
従来の「EQ」ネーミングから脱却し、より自然に従来からのラインアップへ統合されると予想されています。
ソフトウェアとAIがカギに
最近のメルセデスは単なる「電動化」だけでなく、ソフトウェア主導のクルマ作りを重視しています。
自社開発OS「MB.OS(メルセデス・ベンツ・オペレーティングシステム)」をベースに、AIによる学習型UXや高度なエネルギーマネジメント機能を搭載予定です。
また、製造ラインにもAIやデジタルツインを導入し、開発から生産までを最適化するとのことでクルマの「中身」と「作り方」の両方で進化が進んでいます。
まとめ
これらの新型EVは、まずヨーロッパや北米市場を中心に展開され、順次アジア市場にも導入される見込みです。
昨今、EV不振が囁かれている世界情勢ですが、どの程度売れるのか登場が楽しみですね。


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