【メルセデス・ベンツ】CLA200dオーナーが考えるDセグセダンとの差【超えられない壁】

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 私はCLA200dに乗っています.CLA200dはCセグメントのAクラスハッチバックをベースにして作られた派生車種であり,前輪駆動です.

 全幅1830mmとCクラスや3シリーズよりもワイドであり,全長もほぼこれらに匹敵するサイズであることから見た目上はDセグセダンと肩を並べる立派さが感じられます.先代CLAは全幅が1780mmと小さく,横からのシルエットもやや寸足らず感がありましたが,新型はかなり伸びやかかつワイドアンドローが強調され,高級感かつスポーティー感が強調されています.実際の全長は大きくは変わっていないですが,Cピラーの傾斜がより強くなったことと,フロントグリルが逆スラント型になり,ボンネットの長さが強調されたシルエットになったことがが要因と考えられます.

 そんなCLAですが,あくまでCセグメントベースですので,Cクラス,3シリーズ,レクサスIS,ジャガーXE,アルファロメオジュリアといったDセグ後輪駆動勢とはクラスが違うのはもちろん,アウディA4,プジョー508,ボルボS60といった前輪駆動ベースのDセグセダンと比較してもやはり,乗り味が異なってきます.

 私はCLAの購入を検討していた時にこれらの車種の多くを見に行き,試乗もしました.

 確かにDセグセダンは乗り心地の質が違います.

 一言で言い表すのは難しいですが,重厚でしっとりとした乗り味が得られています.静粛性もCLAより高いです.

 路面との当たりがマイルドで突き上げが少なく,運転操作への反応性もマイルドになっている印象です.

 逆にCLAは路面が悪いところだと突き上げ感が生じますし,良い言い方をすれば軽快感のある乗り心地です.(ステアリング特性はスロー気味であり,シャープではありませんが,車全体の軽快感はDセグよりも上です.)

 ですので,Dセグセダンはラグジュアリーカーと呼べる乗り心地のものが多いですが,CLAについてはあくまで高級でややスポーティーなコンパクトセダン(クーペ)という感じであり,いかにも高級車というような乗り心地とは言えません.

 ただし,路面状況が良い道であればCLAでも相当滑らかな乗り心地が得られますが.

 つまり,乗り心地,ラグジュアリー感を優先する方がCLAをチョイスすると後悔する可能性が高いです.

 一方,操る喜びはCLAの方が楽しいと感じる方は意外に多いかと思います.(セダンはFRに限るという信念がある方には全くお勧めできませんが,私には十分スポーティーで楽しい足回りだと感じます.)

 CLAは荒れた路面の乗り心地,静粛性の低さが弱点なので,それを許せない人はDセグセダンをチョイスした方が幸せになれると思います.

 乗り味ついてはDセグセダン達とは超えられない壁があります.しかし,見た目については当然個人の好みもありますが,スタイリッシュなクーペフォルムが好きな人にとっては,CLAはDセグセダンに負けずに,かなりかっこいいと感じる人が多いのではないでしょうか.

 内装の質感についても私はレザーエクスクルーシブパッケージの赤い内装をチョイスしているので,Cセグとは思えない高級感がありますし,2連ワイド液晶とヘッドアップディスプレイが織りなすコックピットの先進性は非常に満足度が高いです.

 「美意識に従え」というキャッチコピーの如く,やはりCLAは見た目で心を射抜かれた人が見た目最優先で買うべき車だと思います.

 Dセグ勢には乗り味は負けますが,その分安く買うことができますし,Cセグとしてはトップレベルの乗り心地や直進安定性を持っていると思います.

 高級車からダウンサイジングでチョイスした人には荒削りが走りの部分が気になるかもしれませんが,初輸入車などでCセグメント以下の車からのステップアップで購入される方にとっては非常に満足度の高い車になると思います.

 運転しやすいサイズであり,最小回転半径も小さく,燃費もよく,安全性が高く,4人乗れて見た目も非常にカッコいい.私にとっては十二分に満足度の高い車で後悔は全くしておりません.

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