2024年10月、メルセデス・ベンツ日本は新型Vクラスを発表しました。
現行Vクラスは2014年にフルモデルチェンジしたモデルであり、すでに登場から10年が経過していますが、今回もマイナーチェンジとしての登場です。
上記のようにエクステリアデザインは威風堂々とした最新トレンドを反映したものとなっており、素直にカッコ良くなったと思えます。
「Suite」と名がつくグレードにはボンネットマスコットが搭載されるのも特徴的ですね。
エンジンは2L直4ディーゼル「OM654」がキャリーオーバーとなっており、220dのみのラインナップです。
上級グレードにはエアサスペンションが初搭載されたのも注目点ですね。
インテリアも現行Aクラスと同様の世代にまでアップデートされ、2連ワイドモニター仕様となっています。
Aクラス系ではマイナーチェンジで廃止されてしまったセンタータッチパッドも残されています。
ただ、今回のVクラスに関しては基本設計の古さおよびバンからの派生モデルだからなのか、キーレスでのエンジンスタートには対応するものの、ドアの施錠・開錠に関してはリモコンキーのボタンを押さなければならないという仕様です。
1000万円レベルの高級ミニバンが軽自動車以下の利便性ではかなり厳しい評価となりそうです・・・。
そもそも、今回のマイナーチェンジまではキーを差し込んで、回してエンジンスタートするという20年前のような方式だったので・・・。
シートアレンジに関しても、完全な取り外し式シートなど、独特なものとなっており、気の利いた国産ミニバンとはかなり異なるので、好みが別れる部分となりそうです。
価格についてもベースグレードV220dで940万円スタートです。
2017年頃はベースグレードV220dで636万円でした。(さらに安い受注生産のV220d Trend は550万円でした。)
上記の試乗記にもある通り、高速安定性などは欧州車らしい素晴らしいものがありました。
ただ、国産ミニバンではヴェルファイアの最上級モデルでも892万円ということを考えると、価格競争力は厳しいものがありますね。
希少性を重視するのであればアルファード、ヴェルファイアとは比較にならない優位性ではありますが、そうなるとレクサスLMとの対決にもなってきてしまいます。
デビュー10年経過のVクラスが日本市場でどこまで健闘できるのか要注目ですね。
コメント