メルセデス・ベンツの多くの車種でAMGラインが設定されています.
AMGラインは「AMG風」なスポーティーな見た目になるのが最も大きな違いですが,その他細かい装備の違いもあります.
今回はCLAにAMGラインを付けるべきかについて考察します.
AMGラインの価格は?
AMGラインの価格は35.7万円です.2021年秋に大幅値上げされてしまいました.
AMGラインで得られる装備は?
・AMGスタイリングパッケージ(フロントスポイラー,リヤ&サイドスカート)
・マルチビームLEDヘッドライト
・プライバシーガラス
・メルセデス・ベンツのロゴ入りブレーキキャリパー,ドリルドディスクブレーキ
・ステンレスアクセル&ブレーキペダル
・レザーDINAMICAインテリア&スポーツシート
・AMGツイン5スポーク18インチアルミホイール
主にこれらの違いです.
(現行型デビュー当初のカタログにはAMGラインではナッパレザーステアリングになると明記されていますが,現在は記載が削除されています.もしかしたら途中でナッパレザーじゃなくなっている可能性も否定はできません.)
さて,AMGラインの装備ですが,見た目以外の面ではマルチビームLEDヘッドライトが最も大きな違いになります.
マルチビームLEDヘッドライトは先行車・対向車を遮光してくれるアダプティブハイビームシステムになります.
マルチビームLEDの価格はいくら相当か?
ドイツ本国サイトで非AMGラインに装備されるLEDヘッドライトとAMGラインに装備されるマルチビームLEDヘッドライトの価格差を検討すると約65000円相当です.
CLAのAMGライン選択において悩ましいと思える点.
他のクラスであればAMGラインを装着するとホイールがインチアップされてかっこよくなりますが,CLAは非AMGラインでも18インチのアルミホイールが標準装備されます.デザイン面でもワンパターンなAMGラインホイールよりもむしろスタイリッシュな気さえしてきます.
つまり,ホイールのインチアップ代金がAMGラインに含まれないという点でCLAにおいてAMGラインのお得感を削いでいる感じがします.
シートの違い
AMGラインを装着するとヘッドレスト一体型のスポーツシートになります.
座り心地は問題ないですが,人によってはヘッドレストの角度が気になる人もいそうなので,ディーラーで要確認です.
万人受けするのは非AMGラインのシートかもしれません.
非AMGラインではベージュの落ち着いたレザーエクスクルーシブパッケージが選べるのも魅力です.
CLAのキャラクターとAMGラインのマッチングは?
CLAは4ドアのスペシャリティークーペであり,若々しいキャラクターです.そう考えると古典的セダンのCクラスなどと比較して,よりAMGラインを積極的に選びたくなるようなキャラクターです.
お得感はあまりないものの,CLAのスタイリングをよりかっこよくしたいというオーナー目線からはついついAMGラインをつけてしまう人が多いと思われます.(上手な商売ですw)
非AMGラインのCLAも十分以上にかっこいいですが,並べてしまうとAMGライン付きの方がよりスポーティーです.
周囲からの目線
AMGラインを装着しているかしていないかはメルセデスオーナーくらいしか気が付かないかもしれませんが,それでも周囲の目が気になる人は「映える」AMGライン付きを選びたくなるかもしれません.
AMGラインのみ非装着でその他装備がフルオプションの車両の方がAMGラインのみオプション装着した車両よりも当然価格は高いのですが,AMGライン以外のオプションは外見上分かりません.
例えばベージュのインテリアが好きであえてAMGラインを選ばなかった人は「AMGラインをケチって付けなかったのではないか」と他人から思われるリスクもあり得ます・・・.
リセール
AMGラインの方が見た目がかっこいいのでリセール市場においても高く評価される傾向は間違いなくあるようです.リセールを考慮するとAMGラインを装着しておいても額面の価格差よりは結果的に出費を抑えることができるかもしれません.
まとめ
お得感だけを追求した場合は過去記事でも記載しましたが,AMGラインを装着せずに適当な店でプライバシーガラスだけ施工してもらうのが一番だと思います.アンビエントライトは標準装備ですし,CLAならAMGラインでなくてもカーボン調のシルバーインテリアトリムが装着されるので内装の質感はある程度は担保されると思います.
一方,夜間の田舎道走行が多く,マルチビームLEDヘッドライトが外せない人や,見た目のスタイリッシュさ,他人の目を意識してAMGラインを付けたいという方は是非装備しましょう.値段以上の価値があるかは微妙ですが,リセールも意識すれば悪くない選択だと思います.
コメント